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8/30木:公立入試の選択問題は「正しい」消去法でやる!

2024年08月29日 | 勉強のやり方
わざわざ消去法でやらなくてもちゃんと考えてやっている!

って思ってやっている子が少なくないでしょう。

でも、それ考えてませんからね。

ケアレスミスを防ぐためにも、選択問題は消去法で解かないといけません。

もっと言うと、

「正しい消去法」

でやりましょう。

さっそく、愛知県のR6入試問題を参考に見てみましょう。

【社会】第1問(2)


①~③にあてはまる語句の組合せを答える問題ですが、

まず、ダメな例



奥州藤原氏の本拠地①は平泉で、能を大成したの②は観阿弥と世阿弥まではよかったのですが、

ぱっと目についた「カ」を答えに選んで誤答になっています(正答は「オ」)。

ケアレスミスが多い子、

テストの点数が安定しない子は、

十中八九このような「雑なやり方」をしています。

そして、実際に消去法でやるときは、

選択肢の「記号」を消すのではなく、

選択肢の中の誤っている語句を消すようにしましょう。

例えば、①は平泉なので、大宰府と書いてある部分を消します。



そうなると、ア~エが消えることがわかります。

次に、②は観阿弥と世阿弥なので、最澄と空海を消します。



これで、キとクが消えることもわかります。

最後に、ここが重要ですが、

出雲の阿国



菱川師宣

を比較して、

17世紀に京都で始めて、人気を集めた「かぶき踊り」の起源となった人物を選びます。

当然、出雲の阿国なので正解は「オ」となるわけですが、

本文中の判断のポイントとなる「かぶき踊り」に線を引いておきましょう。



さらに言うと、選択肢の出雲の阿国のところにも線を引いておきます。

これは列車の運転士の指さし確認といっしょですね。

こうすることで、

「オ」と確実に正答を導くことができます。

さらに、

念のため自分の解答の「オ」に丸をつけるのを忘れないようにしましょう。

これは自己採点用に印しておくという意味もありますが、

試験中にあとでもどって確認した場合に、

どこまで確認ができているかがわかるからです。

いわゆる「見直し」ですね。

ケアレスミスが多い子やテストの点数が安定しない子は

①と②まで正しく選べたとしても、

③の答えを

「17世紀に京都で~」

と読んだところで反射的に

「あ、江戸時代かな?」

じゃあ菱川師宣でいいやと、

「カ」を選んでしまうなんてことがあるんです。

これがケアレスミスの原因です。

さらに残念なことに、

消去法をやってないと

後で確認した時に

ざっと見ただけで、一つひとつを丁寧に確認する

ということがありません。

つまり、見直しをしても気がつかないんです。

こうして見直しをした(はずな)のにまちがえた!

なんてことが起こるわけです。

そういう子に限って

「ちゃんと見直したのに!」

って言い張ります。

でも、

ちゃんとって何?

それちゃんとじゃないからね。

まあ、手厳しいことを言うと

これは見直しではなく、

文字通りただ眺めただけで、

見直しでもとき直しでもありません。

これは理科でも同様です。

【理科】第1問(2)



物質A、B、Cの組合せを答える問題ですが、

まず、実験の結果の表から

物質Aは有機物だとわかります。

そこで、Aが無機物である食塩になっている選択肢を消します。

もちろん、選択肢の記号ではなく、

選択肢の中の語句(食塩)を消すようにしましょう。



同じ手順で、物質Bは「こげなかった」とあるので無機物だと判断して、

Bが砂糖、デンプンとなっている部分を消します。



これで、

「ア」か「カ」までしぼれたわけですが、

最後に物質Cが、デンプンか砂糖かを考えます。

デンプンが水に溶けるかは中学生では判断がしにくいですが、

そういう場合は、砂糖がどうかを考えればよいわけです。

どちらが砂糖かわかれば、必然的にもう片方がデンプンになるからです。

これがいわゆる論理的な思考というわけです。

さて、ご存じの通り砂糖は水に溶けます。

コーヒーや紅茶に砂糖を入れてかき混ぜれば

よほど大量の砂糖じゃない限り溶けますから。

というわけで、

・物質Cはとけずに白くにごってる
・砂糖は水に溶ける

ということは、Cは砂糖ではないのでデンプンとなっている「ア」が正解とわかります。



このように、社会や理科の知識はもちろん必要ですが、

自分がもっている知識を元に、

一つひとつ丁寧に判断して消去法でやっていけば

正答にたどりつける確率はぐんと上がります。

もちろん、ケアレスミスも防げます。

特に、理科や社会は国語と違って

選択肢が6つとか8つの問題があります。

人間の「短期記憶は4程度」と言われているので、

四択以上の選択問題を的確に判断するのは難しくなります。

ですから、

八択は四択へ、

四択は二択へと

着実に選択肢を減らしていくことで

安定した得点が見込めます。

早速、今から「正しい消去法」で愛知の過去問を解いてみましょう。


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8/16金:布袋中や古知野中で行われている自由進度学習は「なぜ学力を下げるのか?」

2024年08月16日 | ニュース・記事
最近、塾生からよく耳にすることになった

自由進度学習

教師が教えずに、生徒が自分で計画を立てて調べて学ぶというもの。

一見すると聞こえは良いですが、

学術的にはどう見られているのか?

非常にわかりやすい動画があったので紹介しておきます。

フィンランド教育の失敗:日本の詰め込み教育はそこまで悪いのか?
https://youtu.be/O1y8BTmGvDA?si=ZaaYbMTnz-KEF9gS

実は、日本に先行して、

生徒主導型の教育を取り入れたフィンランド

2000年頃には学力世界一ともてはやされましたが、

実はこの20年ですさまじいほどの学力低下を招いています。



原因は、フィンランド版ゆとり教育と言われています。

詳細は割愛しますが、

・宿題の廃止
・教師主導型から生徒主導型への移行

が大きな原因とされています。

▼生徒主導型授業(自由進度学習)


生徒主導型学習の子どもの学力への影響はむしろ悪いか、伝統的手法(教師主導型)に比べて効果は薄いとの結果がでている。

生徒主導型学習は社会人など自律性が高い人には効果的ですが、そうでない子どもたち(特に小中学生)にはそうではないのです。

それを示しているのが次のグラフです。

▼数学的リテラシーと生徒主導型授業の関係


自由進度学習のような生徒主導型授業が多いほど学力は下がる傾向にあり、特に社会的階層が高くない家庭の子ほどその影響は大きくなる。

ごく一部の学力が高い子にとっては自分の学びたいことが学べるかもしれませんが、

大多数のそうでない子にとっては、生徒主導型学習はデメリットのほうが目立つようになります。

これは数学の学力だけにとどまりません。

▼科学的リテラシーと探究型学習の関係


探究型学習をするほど、理科の成績は低くなる傾向がある。

もともと理科が好きな子は探究的に「もっと学びたい」と思うかもしれませんが、

そうでない子にとってはもっと学びたいというそもそも意欲がわかないのです。

▼生徒主導型学習の問題点


・生徒主導型学習を効率的に行うには、生徒の自主性、自律性、自己抑制力、集中力、自発性、柔軟性など、様々な能力が必要
・自律性が低いと、難題に直面した時にすぐにあきらめたり、簡単で楽しい課題ばかりに取り組みたがる

つまり、もともと自律性や主体性のある子は取り組めるが、そうでない子は遊んでしまうのが生徒主導型学習なのです。

▼前提条件として生徒主導型学習は必要なのか?

科学的リテラシーに影響を与える要因として、

大きくプラスの作用するのが教師主導型学習です(右に伸びた青いグラフ)。



逆にマイナスに作用するのが探究学習です(左に伸びた赤いグラフ)。

漢字や英単語など、どうやって読むか、

数学の公式や理科・社会などの用語がどういう意味なのか、

そういったことを生徒にわかりやすく伝えるのが教師の本来の役割のはずです。

ところが、最近はそういうことを学校教師がやらず、

塾や教育系YouTuberが代わりにやっているのが実態です。

▼数学に対する興味と学力


確かに、日本の子どもたちの勉強に対する自信や興味の低さは課題とされています。

しかし、数学の成績と自信・興味はいわゆる「トレードオフ」の関係にあり、

数学の学力を上げようとすればするほど、生徒の自信や興味は下がる傾向にあります。

確かに難しい問題に取り組めば取り組むほど、そのような問題は解けるようになるかもしれませんが、

周りの子はもっとできる子も出てくるので、相対的にどんどん自信がなくなっていく子が増えるからです。

また、テストや受験のために問題集などで数学の問題を解けば解くほど、

数学のテストで点数は取れるようになるかも知れませんが、

一方で、「何のために数学を学んでいるのか」という興味はどんどん失われていくでしょう。

ただし、これはOECDの調査でもわかっているのですが、

成績と自信・興味を両立できている国はひとつもありません。

つまり、これはある程度、仕方がない問題なのです。

そして、最近何かと話題にあがる

問題解決能力や協調性、主体性を伸ばす教育の重要性ですが、

そもそもそんな教育が日本に必要なのでしょうか。

▼日本の生徒の問題解決能力


PISAによると、問題解決能力は世界3位で、

▼日本の生徒の協同的問題解決


こちらも世界2位ということがわかります。

そもそも、日本人は授業の内外で班活動や部活動などを行っているので、協同的な学びはもともとできているのです。

ただ、唯一があるとしたら、高校生や大学生になると勉強しなくなるというものです。

▼週60時間以上勉強する子どもの割合


OECD平均の半分程度しかいないことがわかります。

これは東大など難関大を目指すごく一部の生徒だけがゴリゴリ勉強しているけれど、

「勉強のし過ぎ」とは呼べるほど勉強している生徒はあまり多くないからです。

また、最も問題なのは大学生の勉強時間の少なさです。

▼大学1年生の1週間あたりの勉強時間


1週間のうち勉強時間が0という学生が1割近くおり、半数以上が週5時間以下しか勉強していません。

アメリカの大学生の半数以上が週11時間以上勉強しているのに対して、日本の学生は圧倒的に勉強していないのです。

つまり、東大などの難関大を目指すごく一部を除いて、

高校で大学に入るための勉強もしてないし、

大学に入っても勉強していないという実態が読みとれます。

これは確かに問題です。

以上から、

最近、流行っている

・宿題廃止
・自由進度学習
・探究学習

などが、少なくとも学力を犠牲にしてでも取り組むべきことではないことがわかります。

教師の働き方改革は確かに懸念材料ですが、

だからといって思いつきで宿題を廃止するとか

自由進度学習と称して生徒主導型の授業を取り入れるとか

教育の専門家として専門性に欠けるような実践は止めて欲しいと思います。

教師こそ、生徒以上に「勉強」しないといけません。


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8/9金:B北高校の1年生の地理・歴史総合の夏休みの課題は調べてやらなくてOK、、、

2024年08月09日 | 今日のネクサス
アフリカの地形・地名とか

1429年、中山王の( 尚巴志 )がとか

教科書などで調べてやる

というもの

調べなくてOKです。

調べたところで出てくる答えは一緒です。

きっと、

調べることで理解が深まる

とか

思考力が身につく

とか

学校の先生は思っているんでしょう

それ、

ウソ

ですからね。

だまされないように。

調べる時間がもったいないです。

時間をかけて調べたところで

理解が深まるわけでも思考力が身につくわけでもありません。

そんな時間あったら、

さっさと終わらせて他の教科の勉強をやった方が

よっぽど有意義ですよね?

ページごとに割り振りを決めて

みんなで模範解答をつくってシェアしましょう。

時間は有限です。

ただし、

それで「おしまい」ではいけませんよ。

くり返し3回でも4回でも5回でも解くようにしましょう。


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8/4日:日経平均が35000円大きく割り込むようならオワコン

2024年08月05日 | 今日のネクサス
そうでないなら「想定の範囲内」です

(↑ふるっ!)



日経平均が大きく下げた理由、

いろいろありますが、

チャート的にはここまで調整してもおかしくないです。

というか、いったんこのあたりまで下げてもらわないと安心して買えない

さて、明日(5日)以降はどうなるか。

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