日本一早い?
解答速報です。
担当した社会科の出題傾向、分析、来年度への対策などです。
大問1【易】
関連する人物や出来事を問う問題。日本で起きた乱の原因とその結果どうなったかが問われるが、それぞれの知識があやふやだと誤答した人もいるかもしれない。「壬申の乱」「承久の乱」「大塩の乱」などある歴史的事象について時代を超えた「タテ関係」の理解が求められた。小問(3)では、「三美神」が描かれたのはルネサンス期(14C~16C)で、選択肢のイの十字軍は11C末~13Cにかけての出来事なので、「1096年(じゅうじくむ)から十字軍」などゴロ合わせでもよいので年号を覚えておくと大いに参考になったであろう。年号と出来事、関連人物をセットで覚えておくことはもちろん、どんな出来事だったか具体的に説明できるように教科書や歴史の漫画などで流れも理解しておくとよい。
大問2【やや難】
「1860年に尾張の国で生まれ」という情報に焦った受験生もいるかもしれないが、1925年の普通選挙法制定が加藤高明内閣という知識があれば解ける問題。また、同年に治安維持法が制定されていることからも当時は社会主義が問題になっていたことがわかる。小問(3)の⑤のカ「地方分権を訴えた立憲政友会」は資料から読みとれる。小問(4)は浜口雄幸と犬養毅を混同すると誤答につながるので、ロンドン軍縮条約-浜口雄幸など条約調印時と首相の名前はセットで覚えておくとよい。
大問3【普通】
4つの都道府県と気候や農産品との関連を問う問題。資料Ⅲの米の収穫量Wは秋田、茶の収穫量Xは静岡、豚の飼育頭数Yは宮崎、ぶどうの収穫量Zは岡山となる。宮崎は豚肉、鶏肉、肉用牛のいずれも上位。小問(2)の組合せを答える問題は3つともできて正答なので、各都道府県の地形や代表的な農産品は確実に覚えておくようにしたい。
大問4【普通】
アジアの3つの国に関連した問題。赤道がシンガポールのあたりを通り、日本が北緯30~40度前後ということから小問(1)はイの北緯20度と考えられる。小問(2)の資料Ⅱは森林面積の割合が最も低いCがサウジアラビア、1月の首都の平均気温が最も低いBが中国と判断できる。小問(4)は、経済成長が著しく一人っ子政策の影響もあり人口増加がインドより抑制されていることから、Qが中国で●が2020年と判断できる。
大問5【やや易】
公民の経済分野からの出題。おおむね資料を丁寧に読めば解ける読解力が問われる問題。小問(1)アは訪日外国人旅行者数が一番多いのは2019年なので誤、イは東京都と千葉県の他に福岡県も含まれるので誤、エは日本国内での旅行消費額は2023年が最も多いので誤となる。小問(3)は資料Ⅳから「悪くなった」の割合が増えていることから不景気の政策を答える。小問(4)では1ドルが150円から130円になると、一見すると円が目減りしているので円安と判断しがちだが、同じ1ドルと交換するのに150円も必要な状態から130円で済むようになったので「円の価値が上がった=円高」と考える。
大問6【普通】
公民の司法分野からの出題。裁判員裁判は刑事事件が対象。また、弁護士を依頼できない場合は、国が費用を負担して弁護士を選任する国選弁護制度がある。小問(3)のアは参議院選挙ではなく衆議院選挙なので誤、イは弾劾裁判所の設置は内閣ではなく国会なので誤、ウは訴えられた側のみではなく、また、三審制は第一審に加え2回まで上級の裁判所に申し立てることができる(3回まで裁判を受けることができる)ことなので誤と判断できる。
総評【やや難】
昨年と大幅に変更があったのが、「2~3つともできて正答」とする問題が6問→11問と大幅に増加したこと。それぞれの設問自体はそれほど難解ではないが、組み合わせをまちがえると誤答になるので、難易度の割には平均点は下がる可能性がある。資料を読み取れば正答を導くことができる問題もあるが、歴史では年号と出来事をセットで覚えておくことはもちろん、関連する人物やその背景まで理解しておくことが求められた。地理では地形や気候との関連、農産品、人口動態など教科書とはちがった切り口での理解が求められたため、出典としてよく用いられる「データブックオブ・ザ・ワールド」などを読み込んでおくと良いだろう。公民では知識よりも資料を読んで判断する読解力が求められる問題が目立ったが、「円高」「裁判員裁判」「弾劾裁判」などの用語を丸暗記にとどまらず丁寧に理解しておくが求められた。
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関連する人物や出来事を問う問題。日本で起きた乱の原因とその結果どうなったかが問われるが、それぞれの知識があやふやだと誤答した人もいるかもしれない。「壬申の乱」「承久の乱」「大塩の乱」などある歴史的事象について時代を超えた「タテ関係」の理解が求められた。小問(3)では、「三美神」が描かれたのはルネサンス期(14C~16C)で、選択肢のイの十字軍は11C末~13Cにかけての出来事なので、「1096年(じゅうじくむ)から十字軍」などゴロ合わせでもよいので年号を覚えておくと大いに参考になったであろう。年号と出来事、関連人物をセットで覚えておくことはもちろん、どんな出来事だったか具体的に説明できるように教科書や歴史の漫画などで流れも理解しておくとよい。
大問2【やや難】
「1860年に尾張の国で生まれ」という情報に焦った受験生もいるかもしれないが、1925年の普通選挙法制定が加藤高明内閣という知識があれば解ける問題。また、同年に治安維持法が制定されていることからも当時は社会主義が問題になっていたことがわかる。小問(3)の⑤のカ「地方分権を訴えた立憲政友会」は資料から読みとれる。小問(4)は浜口雄幸と犬養毅を混同すると誤答につながるので、ロンドン軍縮条約-浜口雄幸など条約調印時と首相の名前はセットで覚えておくとよい。
大問3【普通】
4つの都道府県と気候や農産品との関連を問う問題。資料Ⅲの米の収穫量Wは秋田、茶の収穫量Xは静岡、豚の飼育頭数Yは宮崎、ぶどうの収穫量Zは岡山となる。宮崎は豚肉、鶏肉、肉用牛のいずれも上位。小問(2)の組合せを答える問題は3つともできて正答なので、各都道府県の地形や代表的な農産品は確実に覚えておくようにしたい。
大問4【普通】
アジアの3つの国に関連した問題。赤道がシンガポールのあたりを通り、日本が北緯30~40度前後ということから小問(1)はイの北緯20度と考えられる。小問(2)の資料Ⅱは森林面積の割合が最も低いCがサウジアラビア、1月の首都の平均気温が最も低いBが中国と判断できる。小問(4)は、経済成長が著しく一人っ子政策の影響もあり人口増加がインドより抑制されていることから、Qが中国で●が2020年と判断できる。
大問5【やや易】
公民の経済分野からの出題。おおむね資料を丁寧に読めば解ける読解力が問われる問題。小問(1)アは訪日外国人旅行者数が一番多いのは2019年なので誤、イは東京都と千葉県の他に福岡県も含まれるので誤、エは日本国内での旅行消費額は2023年が最も多いので誤となる。小問(3)は資料Ⅳから「悪くなった」の割合が増えていることから不景気の政策を答える。小問(4)では1ドルが150円から130円になると、一見すると円が目減りしているので円安と判断しがちだが、同じ1ドルと交換するのに150円も必要な状態から130円で済むようになったので「円の価値が上がった=円高」と考える。
大問6【普通】
公民の司法分野からの出題。裁判員裁判は刑事事件が対象。また、弁護士を依頼できない場合は、国が費用を負担して弁護士を選任する国選弁護制度がある。小問(3)のアは参議院選挙ではなく衆議院選挙なので誤、イは弾劾裁判所の設置は内閣ではなく国会なので誤、ウは訴えられた側のみではなく、また、三審制は第一審に加え2回まで上級の裁判所に申し立てることができる(3回まで裁判を受けることができる)ことなので誤と判断できる。
総評【やや難】
昨年と大幅に変更があったのが、「2~3つともできて正答」とする問題が6問→11問と大幅に増加したこと。それぞれの設問自体はそれほど難解ではないが、組み合わせをまちがえると誤答になるので、難易度の割には平均点は下がる可能性がある。資料を読み取れば正答を導くことができる問題もあるが、歴史では年号と出来事をセットで覚えておくことはもちろん、関連する人物やその背景まで理解しておくことが求められた。地理では地形や気候との関連、農産品、人口動態など教科書とはちがった切り口での理解が求められたため、出典としてよく用いられる「データブックオブ・ザ・ワールド」などを読み込んでおくと良いだろう。公民では知識よりも資料を読んで判断する読解力が求められる問題が目立ったが、「円高」「裁判員裁判」「弾劾裁判」などの用語を丸暗記にとどまらず丁寧に理解しておくが求められた。
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