日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

家族って

2017年11月02日 | 日記
今日はほとんど写真なしで
長々と文章が続きます
それでも読んだろかいという
もの好きな方はお読みください
もちろん途中でリタイアしてもOKです

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家族って
どんな存在だろうか

自分で選んで作った家族ではなく
生まれ育った家の家族

私にとって家族とは
不安をもたらすもの
10代後半のある時点で
そういうものに変わった

家族の話は
言ってみれば鬼門のようなもので
聞いてほしいけど話しにくい

ストレートに書きにくいから
この映画の登場人物を借りて
3人称で書こうと思う

映画のきょうだいと
頭数が同じだから

同じだったから



1番上のアントワーヌ



真ん中のルイ



末っ子シュザンヌ



性別を考えず
生まれた順番だけでいくと
私はルイである
何年か半失踪状態だったという点などでも
少しだけルイと類似する部分がある

でも能力に恵まれてるとか
成功してるとかいう点では
ルイは上のきょうだいに近い

俺はモンスターか!
と涙を流したアントワーヌは
下のきょうだいと重なったし

私はシュザンヌに近いと言えるけど
ややこしくなるので
生まれた順で名前を借りて書いてみる



ルイは昔から母親と合わなかった
思春期の頃になると
母親が自分を目の敵にするのは
自分が女だからだと考え
男になりたいと思ったこともあった
好きになる相手の傾向がこうなったのは
母親の愛が足りなかったせいだと考えてる

一方シュザンヌは父親との仲が最悪だった
ここに書けないようなひどい衝突も多々あった
自身悩み苦しみ
家族を悩ませ苦しませた末に
最後は病で親よりも早くこの世を去った

アントワーヌは
3人の中で1番能力に恵まれ
成功した人生を送ってると言える
カトリーヌのような素敵な伴侶もいる
母親とも父親ともバランスよく仲が良い



ルイは自分ではなくアントワーヌが
親の近くに住んでくれたらよかったのにと
思ってる
そうすれば摩擦も少なくて済んだのに

それまでもさまざまな事を
起こしてきたシュザンヌが
一大事を起こした時
近くに住んでいたルイは
最初は自分が何とかせねばとがんばったが
さらなる一大事が起きた時
ついに耐えきれなくなり姿を消した

ここぞという時になったら乗り出す
と言っていたアントワーヌに
その時が訪れ
アントワーヌは大いに活躍した

母親は事あるごとに
アントワーヌの活躍をありがたがり
これ以上迷惑をかけたくないと言う

アントワーヌには迷惑をかけたくない
それは以前からそうだった
母親はルイにばかり
シュザンヌにまつわる暗い話を聞かせ続け
ルイを暗い気持ちにさせてきた

アントワーヌには迷惑をかけたくないが
ルイに対しては何とも思わないのか

自分の生活と切り離して
事に当たれたアントワーヌよりも
ルイのほうがずっと苦しい状況に置かれてきた
ふだんから何かと親を助けてもきた
ルイはたまには自分も感謝されたいと
思わずにはいられない

今日起こったハプニングをきっかけに
ついそんなことを口に出すと
そういうことを言わないのが
本当の親孝行だとぴしゃりと言われ
ルイはますますやるせない気持ちになった

何でも一言"アントワーヌは遠いから"で
済んでしまうが
本当はそんなに遠くもないと
ルイは思ってる

老いた親には遠くても
高速道路を使えば
あっという間に来れる距離だ
アントワーヌ本人もそう言ってた

そんな距離に住んでいながら
それまで1年に1度しか訪ねて来なかった
シュザンヌ去りし後は
以前と同じように自分からは連絡もよこさない

シュザンヌのことでは
ルイもがんばれるところまでがんばった
近かったからこそルイの生活はおびやかされ
不安に満ちたものだった

不公平だ

いや
そんなことはどうでもいい
事あるごとに母親と衝突するルイではなく
アントワーヌが近くに住んでくれたら
よかったのにと思う

『北の国から』で
ずっと五郎に付いていた蛍を
今度は俺が付いているからと
純が解放したように
ルイも解放されたかった

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。...

ただの愚痴と言われれば
そうかもしれない

『たかが世界の終わり』を観た時
家族の愛憎って万国共通なんだなと思った