中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

9・18貴陽市のデモ

2012年09月19日 | 貴州省

9月18日に貴陽市内でデモが行われたようです。地元の新聞3誌にはデモに関する記事は今回も載ってませんが、ネット上では昨日行われたデモの様子や写真が今回もたくさん流れています。

香港の「文匯報」の電子版は、今回も貴陽市のデモの記事を詳しく載せていますが、それよれば、貴陽市では18日のデモも整然と行われ、混乱も無く終わったそうです。当日は貴陽市内の人民広場に集合の後、9時半頃からデモ行進に移り、河賓公園、次南門、大西門、紫林庵、噴水池、大十字など
貴陽市内の目抜き通りを行進し、同じコースを通り、人民広場に戻り、その後12時頃にデモ隊は解散したそうです。

この日は朝から雨で、気温も急激に下がり最高気温が16度と気象条件が悪いこともあり、15日に比べ参加者が少なかったようで、約5百人程度だったようです。現時点では、貴州省内の他の都市でデモが行われたのかは不明です。

今回は、前回に比べるとネット上でのデモに関する報道の規制は厳しいようです。最近はネットに載っても、すぐに削除されるケースが多いようで、貴州省の関しては前回ほどデモに関する情報がありません。

広場に集まった人々。

貴陽市内を行進するデモ隊。

 

面白いのは18日に行われた貴陽のデモの様子だとして、ネット上にその映像や写真も載っているのですが、18日のデモだとして流れているある映像はどういう訳か参加者の服装が半袖で雨傘をさしている人は誰もいません。この映像は6千回近くも再生されていました。実は18日は、貴州省は全域が
雨で、貴陽市も朝から雨が降り、終日雨の一日でした。また、月曜日から急激に気温が下がり、特に18日に半袖姿と云う人は貴州省貴陽では殆ど見かけないはずです。

やはり18日のデモの様子として、あるユーザーが流したデモの写真も、デモ参加者の服装も大半の人が半袖姿で、その上傘を差している参加者もいるのですが、その傘はどう見ても日除けという感じで、さすがに、これに対しては「18日は貴陽は雨だったはずだが?」とか、「この写真は15日に行われのデモの物だろう」と指摘している人もいます。

今更のことですが、そう意味ではネット上に流れているイロイロな情報は注意深く見極めなくてはと改めて思いました。

 



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