女の子の赤ちゃんの初節句のお祝いのお招きにあずかった。
約30年ぶりに子育てに関わって、「俺は経験者だ。任せておけ」とばかりに向き合うも、当時は何をどうしていたやら思い出せることが少なく、無我夢中というだけであったのだなあ…と感慨深い。結局は愛らしい笑顔にメロメロになるだけで、あまり役にたたないのだが、子育てには"見守り"とか"手数が多い"だけでも若い母親のストレス軽減になるようだ。
この一年間は、ただでさえ不安が大きいのに、新型コロナウイルス感染症が広がり続け、妊婦さん向けの相談会やグループ行事など全て中止される孤立感の中で、初産を迎えた母親は多いことだろう。
こうした異常事態の中で生活していく不安の下では、僅かばかりではあるが人生経験が長く仕事を通じた情報などもあって心配事への対応方法の相談に乗ってやれることなどで、この中年男性も育児そのものには頼りにはならないものの、若い母親の気休めや心の励ましに少しは寄与できたのではないかと思っている。
また、私自身にとっても、コロナ禍も加わって困難さを増す県立病院の経営や地方財政のひっ迫に頭を悩ませ、よせばいいのに政管の腐敗まで心配している毎日の中で、赤ちゃんを抱っこしたり遊び相手になっていると、健康で元気に暮らせさえすれば何とでもなるという明るい気持ちになってくることがとてもありがたい。癒しとかヒーリングとでもいうのだろうか。
「いたいけな赤ちゃんの健やかな成長」と「くたびれた中年男性の再生」は実は相性が良いのではないか。甘い「雛あられ」を少しお行儀悪く口に放り込んで「苦めの麦芽100%ピルスナー」を流し込むのもオツなモノなのだ。
(「ほのぼの暮らし・初節句2021.3.3(赤ちゃんと中年男)」終わり。「ほのぼの暮らし"にわか"庭師(vol.2)2021.6.5」に続きます。)
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