どうもバジルです。翔くんのマネがお気に入り
もう4月ですねぇ。
またまた妄想ドラマをスタートします。
ミント(11歳)に言われてた設定で。
微妙にいじった名前はあくまで役名です。
登場人物のキャラ、固有名詞は実在の嵐くんとは一切関係ございません。
どこまでも私の頭の中の妄想です。
主な登場人物
櫻井翔太、大野太郎、二宮正平
主題歌はもちろん嵐の『season』
ではどうぞ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妄想ドラマ 『 season 』 (1)
もう4月の始めだと言うのに今朝の空気は冷たく肌を刺す。
春が遅いこの土地では新学期を目前に控えても、桜がほころぶ気配はない。
窓を開けると、駐車場にきのう届いたばかりの愛車が見える。
中古だけれど大切な俺の相棒だ。
この田舎町では車がないと身動きが取れない。
俺は子供の頃の夢を叶えて、この地にやってきた。
夢ってのは小学校の先生になること。
一度は会社勤めをしてみたもののあきらめきれず、28歳にして新米先生だ。
2DKのアパートから車を20分ほど走らせると、この近辺では一番賑やかなところに出る。
新幹線と在来線が交差した駅の周りに、大型のショッピングセンターや
家電の量販店が並ぶ。
きょうは前から読みたかった本と体育用のジャージを買いに来た。
時間があまったのでショッピングセンターをブラブラしてみる。
エスカレーターで2階にあがると、奥の一角がゲームセンターになっていた。
小さい子供が遊べるようなものも多く、親子連れで賑わっている。
何気なく近くのUFOキャッチャーを見ると、いかにもチャンスって感じだ。
財布から小銭を出して入れると後ろから声がした。
「あー、俺がやってたとこ、おっさんに横取りされてる」
振り向くと小学生の男の子が不満げな顔で立っていた。
3,4年生くらいかな。
「いや、横取りしたわけじゃないよ。人聞きの悪いこと言わないで。しかもまだおっさんじゃないし」
「シュウ、来て!」
その子に呼ばれて高学年らしい男の子が近づいてきた。
「どうした?シン」
「俺がもうちょっとで取れるとこだったのに、このおじさんが・・・」
「えっ、だって誰もいなかったし」
言いかけたところで言葉をさえぎられた。
「なんかさ、大人気ないと思わない?おじさん」
ポケットに手を突っ込んだままシュウと呼ばれた男の子が言った。
カチンときた。
「これは君たちのゲーム機だと決まってるわけじゃないし、僕は横取りしようとしたわけでもないよ。
でも大人だからゆずってあげよう」
シュウは表情を変えずにシンの肩に手を置き
「なんかやな感じ。行こうシン」と言った。
くそ!と思ったけれど、ムカつく気持ちを抑えて、なるべく優しい声で言った。
「待てよ。いいからやれって。このままじゃお互い気分悪いだろ」
チラッと視線を投げて、無言のまま立ち去ろうとするシュウにシンが言った。
「俺やりたい」
数分後、人懐っこいシンは俺に獲ったばかりのフィギュアを得意げに見せながら、
そのキャラクターが出てくるゲームの話をしていた。
シュウは仕方なくシンに付き合っているという態度を装っている。
でも本当は話の仲間に入りたいのがバレバレで可愛い。
「ねぇシン、俺のことおじさんって呼ぶのやめてよ。そんな年に見える?」
「見えないけど、お兄さんとか急に替えるの恥ずかしいもん」
「じゃぁサクショウ。子供の時、そう呼ばれてたから」
「サクショウ?なんかカッコイイね」
しばらくゲームの話で盛り上がってから二人と別れた。
「バイバイ、サクショウ!」
シンが元気に手を振った。
けれど、すぐに笑顔がくもり、寂しそうな顔になる。
「また会えるかなぁ?」
「きっとまたどこかで会えるよ!」
シュウはそんなシンの肩をポンと叩いて、背中を向け歩き出した。
やっぱり子供っていいなと思う。
サクショウって呼ばれたのは何年ぶりだろう。
それはなんだかくすぐったくて、ちょっぴり切ない響きだった。
----------つづく-----------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
seasonを歌う5名様が猛烈に見たくなりました。
Mラバのね。
黒こげおーちゃんのやつ。
ドラマ終わるまで釣り行かないって、反動が怖いんですけど
もう4月ですねぇ。
またまた妄想ドラマをスタートします。
ミント(11歳)に言われてた設定で。
微妙にいじった名前はあくまで役名です。
登場人物のキャラ、固有名詞は実在の嵐くんとは一切関係ございません。
どこまでも私の頭の中の妄想です。
主な登場人物
櫻井翔太、大野太郎、二宮正平
主題歌はもちろん嵐の『season』
ではどうぞ!
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妄想ドラマ 『 season 』 (1)
もう4月の始めだと言うのに今朝の空気は冷たく肌を刺す。
春が遅いこの土地では新学期を目前に控えても、桜がほころぶ気配はない。
窓を開けると、駐車場にきのう届いたばかりの愛車が見える。
中古だけれど大切な俺の相棒だ。
この田舎町では車がないと身動きが取れない。
俺は子供の頃の夢を叶えて、この地にやってきた。
夢ってのは小学校の先生になること。
一度は会社勤めをしてみたもののあきらめきれず、28歳にして新米先生だ。
2DKのアパートから車を20分ほど走らせると、この近辺では一番賑やかなところに出る。
新幹線と在来線が交差した駅の周りに、大型のショッピングセンターや
家電の量販店が並ぶ。
きょうは前から読みたかった本と体育用のジャージを買いに来た。
時間があまったのでショッピングセンターをブラブラしてみる。
エスカレーターで2階にあがると、奥の一角がゲームセンターになっていた。
小さい子供が遊べるようなものも多く、親子連れで賑わっている。
何気なく近くのUFOキャッチャーを見ると、いかにもチャンスって感じだ。
財布から小銭を出して入れると後ろから声がした。
「あー、俺がやってたとこ、おっさんに横取りされてる」
振り向くと小学生の男の子が不満げな顔で立っていた。
3,4年生くらいかな。
「いや、横取りしたわけじゃないよ。人聞きの悪いこと言わないで。しかもまだおっさんじゃないし」
「シュウ、来て!」
その子に呼ばれて高学年らしい男の子が近づいてきた。
「どうした?シン」
「俺がもうちょっとで取れるとこだったのに、このおじさんが・・・」
「えっ、だって誰もいなかったし」
言いかけたところで言葉をさえぎられた。
「なんかさ、大人気ないと思わない?おじさん」
ポケットに手を突っ込んだままシュウと呼ばれた男の子が言った。
カチンときた。
「これは君たちのゲーム機だと決まってるわけじゃないし、僕は横取りしようとしたわけでもないよ。
でも大人だからゆずってあげよう」
シュウは表情を変えずにシンの肩に手を置き
「なんかやな感じ。行こうシン」と言った。
くそ!と思ったけれど、ムカつく気持ちを抑えて、なるべく優しい声で言った。
「待てよ。いいからやれって。このままじゃお互い気分悪いだろ」
チラッと視線を投げて、無言のまま立ち去ろうとするシュウにシンが言った。
「俺やりたい」
数分後、人懐っこいシンは俺に獲ったばかりのフィギュアを得意げに見せながら、
そのキャラクターが出てくるゲームの話をしていた。
シュウは仕方なくシンに付き合っているという態度を装っている。
でも本当は話の仲間に入りたいのがバレバレで可愛い。
「ねぇシン、俺のことおじさんって呼ぶのやめてよ。そんな年に見える?」
「見えないけど、お兄さんとか急に替えるの恥ずかしいもん」
「じゃぁサクショウ。子供の時、そう呼ばれてたから」
「サクショウ?なんかカッコイイね」
しばらくゲームの話で盛り上がってから二人と別れた。
「バイバイ、サクショウ!」
シンが元気に手を振った。
けれど、すぐに笑顔がくもり、寂しそうな顔になる。
「また会えるかなぁ?」
「きっとまたどこかで会えるよ!」
シュウはそんなシンの肩をポンと叩いて、背中を向け歩き出した。
やっぱり子供っていいなと思う。
サクショウって呼ばれたのは何年ぶりだろう。
それはなんだかくすぐったくて、ちょっぴり切ない響きだった。
----------つづく-----------
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seasonを歌う5名様が猛烈に見たくなりました。
Mラバのね。
黒こげおーちゃんのやつ。
ドラマ終わるまで釣り行かないって、反動が怖いんですけど