日の本の下で  究極の一点 Ⓢ への縦の道

『究極の一点』Ⓢ 
神のエネルギーの実在を『フライウェイ』の体験を通して知り、
伝えるデンパ(伝波)者

 新幹線殺傷事件 不条理な現実の 至上の愛

2018年06月18日 | フライウェイ スピリチュアル  宗教  運命 病 生と死

*殺人事件にまつわる話なので、健全な方、気分を悪くしたくない方は読まれないように。

 

ご遺族のお気持ちを考えると

死者に対する論評は不謹慎で無神経だと非難される事は承知した上で

私の生と死を含めて人間の人生だという信条を元に書かせて頂いた。

お許し願いたい。

 

六月九日に新幹線内で起きた

暴漢から身を挺して女性を守った勇気ある男性の死は

人間の運命の苛烈さが

長い人生という時間の中の刹那な時間に凝縮されてている事を

強烈に示していた。

 

勇敢な男性の残酷な死を持っての人生の最後は

この世の不条理を生きねばならない

人間の宿命を象徴しているように私には思える。

 

犠牲になられた男性のご家族にしてみれば、

到底受け入れる事が出来ない運命を呪いたくなるような出来事だろう。

 

私は二ヶ月に一度実家の母を病院に連れてゆく為に新幹線に乗るのだが

いつも、あの事件で『のぞみ』が緊急停車した小田原駅を利用していて、

一昨日も事件直後という事でまだホームにも多くの警察官がいた。

 

日帰りをしたのだが、やはり事件の事が思い出され

たまたま乗り合わせた隣の男性が、席に座る時にいつになく視線が合って

なんとなくお互いを確かめる空気が流れた。

 

私にも二十年以上前になるが

電車内で絡まれている女性を助けようとして暴行を受けた経験がある。

 

それは正月気分がまだ残っている日の深夜零時に近い電車の

車両に人があまり乗っていない状況で

一人で座っていた女性にヤンキー風の若者(中学生から高校生くらい)が近づいて絡んでいた。

彼らは三人組で、一人は女性の隣に座って口説き、もう一人は

向かいの座席でその様子をヘラヘラ見ていた

そして、もう一人は少し離れて、他の乗客の様子を伺っていた。

 

その様子を見ていて、たまたま正月でいつもは飲まない酒の入っていた私は

気がついたら、女性に絡んでいた若者の襟首をつかんで投げ飛ばしていた。

そう、投げた私もびっくりしたが、投げられた方も相当驚いた様子で

しどろもどろになって電車の床に這いつくばう姿勢のまま

『俺は何もしてない』みたいな事を言った。

 

私は女性に何かされていないかを尋ねたのだが、

その時その女性は『何もされていない。』と小声ではあるが、

私と彼らにも聞こえるように言った。

後になってその女性が怖くてそう言わざる終えなかったのだと理解できたが

そう言われてしまうと不思議なもので、後は手を出す事ができずに

電車が駅に着くまでとホームに降りた後も

私は三人に抵抗出来ずにボコられた。

 

幸い彼らはナイフなどは持ってなく、素手や蹴りだけであったから

思いの他ダメージはなかった。

 

私が殴られたり、蹴られたりする様子を多くの人が見ていたが

都会の常で誰も割って入る事などせず、ホームにいた駅員さえ近寄っては来なかった。

 

私は殴られている間に女性が駆けて逃げたのを確認してから

『ごめんなさい』などと口にしながらホームから改札に向かった。

彼らは私を小突くようにしながらも、体の自由は奪わなかったので

私は隙をみて脱兎のように走って逃げた。

 

すると、改札口で絡まれていた女性と中年の女性二人が駅員に

私の事を話している様子が遠くに見えた。

私は改札口に大勢の人がいて駅前には交番もある事から

彼女はもう大丈夫だと踏んでその改札の脇を何も言わずに走り抜けた。

後ろからヤンキー三人の罵声が聞こえたが逃げるが勝ちと思って

家路を一目散に振り返りもせずに走って帰った。

 

『なんともカッコの悪い顛末だな』と思い

風呂に入ると足がガタガタと震えた。

 

当時の私は子供がまだ小さかったから、

もしあの時怖いもの知らずの年齢の彼らがナイフなど持っていて

最悪命を落とすような怪我をしたら

その後の妻と子供たちの人生は全く違うものになったかもしれないと

その事があって以後、けんかを見かける度に思い出すようになった。

 

そして人生なんて運に左右され、一瞬の行動でどう転ぶかわからないし、

生きている中で自分の行動の全てをコントロールすることなど

出来やしないのだと改めて思うようになった。

 

事実として今言える事は私が成人してから殴り合いをしたのは

(私は殴っていないで投げただけだから 殴られかな。)

その時の一度だけでそれ以降この歳になるまでそのような場面に出くわした事はない。

その事から、新幹線で犠牲になった男性がそのような場面に遭遇する確率は

私の場合よりもっと低かったであろうと推測できる。

 

あの時の事を思い出す時

電車内で女性が絡まれているのを座って見ているところまでは記憶があるのだが

次の記憶はもうヤンキーの男を投げた後であった。

若い頃の私はすぐにカッとなるタイプであったし

普段飲まない酒も飲んでいたのも理由だろうが

とっさの行動には理性や計算は働かなかった。

だがそれは勇気というものとは違うと当時思ったが、今もその通りだと思える。

 

新幹線で犠牲になられた男性と私との違いは

刃物を振り回して女性を襲っている相手に向かっていったのであり、

そこにはやはり大きな決断を必要とする勇気があったと思う。

彼は暴漢に立ち向かい、女性を助け自らの命を失った。

多分彼が助けなければ、その女性は命を落とした可能性が大きかっただろう。

 

何十億といる人間の中で

他者の為に自らの命をただ純粋に差し出せる人生を生き切る事ができる人は

本当にごくわずかであろう。

その事は、身近な人にはこの世の究極の悲しみに感じられるだろうが

人として生まれて示すことができる

至上の愛の発露である事もまた間違いない事実だと私は思う。

 

自暴自棄になり人を殺す事に思い至る若者の命と

他者の命を守る為に自分の命を差し出す男性の命の釣り合いを

現世の枠組みの中で考え結論を出す事は難しい。

 

『人はパンのみに生きるにあらず。』

 

人生に生きる歓びを見いだす事が出来ない人生は

刑罰を受けているのに等しく感じるものだろう。

誰でもよかったと言って、女性を襲い、身を挺して守ろうとした男性を

執拗に傷つけた青年の心の闇は、世間の人には中々理解できないものだろう。

しかしその闇もまた突然生まれたのではなく

彼が生きた22年間

心に深く届くような愛を

ついに受け取る事ができなかった事によって育まれたのだと認めなければ

人間が何よってより良く生きたいと願うのかを、見誤ってしまうだろう。

 

人は愛がなければ生きてゆけない。

人生の多くの不幸は

小さな愛の見いだした方に気づかない事が原因にあるように私は思う。

そしてそれは教えてもらわなければ、中々一人だけで覚える事が出来ない。

 

大きな不幸が起こるのは、その小さな愛の見出し方を親や身近な家族から

教えてもらえずに年齢だけが大人になってしまう事が原因で有ることが

多々あると思う。

 

今の日本の社会に一番必要な事は、

GDP維持の為の社会資本としての人材を育てる為の教育ではなく

人間がより良く生きてゆく為には欠く事が出来ない

身の周りの『小さな愛』を見いだす方法を

物心つく幼児から高校生くらいの長い時間をかけて

家族だけでなく、学校や社会全体で繰り返し教えてゆく事を

教育の最優先課題にしてゆく事だと私は思う。

 

犠牲となられた男性の行動は

我々に人間の精神の気高さを目に見える形で示してくれた。

それはきっとこの男性が人生で『小さな愛』を数限りなく見いだしてきた故に

自然とたどりついた結果だったのだろう。

 

男性の出身校はキリスト教系でその教えは

『men for others』(他者のために)であったという。


男性がこの三十八年という時間を経て、

この苛烈な運命の刹那に向き合う宿命であったと思えてしまう私の考えは

残されたご家族にしてみれば、非情と思えるかもしれない。

しかし、男性ほどの気高き心を持っていたからこそ

『神は選ばれた』のだと私には思えてならない。


男性の死は痛ましい。だがそれは

市井の人がなした、イエスの十字架と同じ意味を持つ

至上の愛をしめすサクリファイスとして、

深く愛を知ろうとする人々の心に残り続けるだろう。

 

 

 

 梅田耕太郎 さん

もし私があなたと同じような立場になった時は

あなたと同じような行動が迷いなくとれるように

小さき愛を見いだす事を忘れず生きてゆこうと思います。  

安らかな旅立を心よりお祈り申しあげます。

 

                       源 現

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


電子書籍

2018年06月16日 | フライウェイ スピリチュアル  宗教  運命 病 生と死

守護神ハイヤーセルフと共に生きるフライウェイ - 人生・家族・スピリチュアル 

運命を信じた男の病の果て (MyISBN - デザインエッグ社)

 源 現  著
デザインエッグ社

 自著 AD

 

ここのところ上記の自著の電子書籍化の作業をしている。

気軽に読んでもらうには
最初から電子書籍で発売すればよかったのだろうが
なにしろ紙の本に思い入れがある年齢なので
どうしても最初の本は紙で出版したかった。

 

幸い昔のように自費出版に数十~数百万かかる時代ではなく
∞booksのように実質無料で紙の本が出せるサービスもある。

 

私は同じ会社が運営しているmyISBNという
この手の出版の先駆けとなったサービスを利用させてもらったが
4.980円プラス消費税で国際標準図書番号のISBNが付与されて
アマゾンで売れるというのは
一昔前の事を思えば夢のような話だ。

 

もちろん今ではアマゾンでもアマゾン限定で紙の本を売るなら
無料のサービスがあるし、5.000円支払えばISBNを発行してもらえる。

私のように個人で出版する人を『個人作家』 と呼ぶらしいのだが、
気軽にできるブログやtwitter などのSNSを含め
まさに国民総作家化、と言ってもよい時代になった。

 

この間ネットで漫画コミックの売り上げが
電子版の売り上げが紙を超えたとニュースになっていた。
もう、漫画、コミックもスマホやタブレットで読む時代になり
電話帳みたいな漫画本は消えてゆく運命なのだろう。

しかし、だからと言って紙の本や漫画コミックがなくなってしまうとは
私には思えない。

やはり紙の本を手にしてページをめくりながら作品を読むのは
デバイスに指を滑らせて読む事では得られないものがあるように思う。

 

具体的なデータソースは貼れないが、
電子書籍と紙の本では記憶の定着率に明らかに差が生じ、
電子書籍で読んだ場合、紙で読んだ場合に比べるとストーリーやプロットの
記憶の正確さが明らかに落ちると複数の報告がなされている。

 

確かに自身の経験でもネットの記事を読んだ記憶と、本で読んだ記憶は
明らかに差があるように感じる。

特に、ストーリーや主人公に引き込まれて感情的な体験をしたい場合は
紙の本の方がより深い体験と記憶が出来るのではと私は思う。
それ故、ただの情報を受け取る体験としてではなく、
心の深い部分に届く事を目的として書いた
『守護神ハイヤーセルフと共に生きるフライウェイ』という作品は
なるべく紙で最初は読んでもらいたかったというのが
偽りのない著者としての気持ちだ。

 

だがやはり紙の本は個人が出すと今はまだ価格が高い
それ故少しでも多くの人に気軽によんでもらいたい場合は
中古本のない場合は、電子書籍は丁度よい選択肢になる。
私のようなごく限られた人しか対象にならないような本は
気軽に手に取ってもらう手段としも

情報の取得だけを目的にしている方にも丁度よいものであろうと思う。


紙の本は
地球に優しくないと言われているが、
現在の日本では今は再生紙の技術も向上し古紙の利用率は
約64%で回収率は約80%に達していて、利用しきれない古紙を
外国に輸出している状態だ。

 

これから消費量の多い漫画コミックが益々電子書籍の売り上げを
伸ばしてゆく事が予測でき紙の消費にしめる古紙の割合は
どうしても木材チップから作らなければならない製品が古紙で
代替えできる技術が開発されるかどうかにかかっているように思う。

いずれにせよ、普通の本は再生紙で十分なのだから森林資源と
紙の本の出版は日本においては大きな問題ではないと私は思う。

 

図書館に入るとどこか森の中に入ったような安心感を私は感じる。
書棚に囲まれてお気に入りの本を読む時間はなにものにも代えがたいものだ。
それと同じ心理的な効用を電子書籍で得られるようになった時に
紙の本はその役目を本当におわるのかもしれない。
だが、デジタルデータのもろさは時代が進めば進むほど明らかになりつつある。
それ故に本当に後世に記録として残す為には紙ではなく、
耐火性能が有り腐食しない繊維に
酸化して消えないインクでアナログ文字を印字しておくのが
一番長い時を超えて情報を保存出来る可能性があるのではと思っている。

 

デジタルデータを信用している現代社会はその脆弱さをまだ
軽んじていて、きっとそのうちにとんでもない重要なデーターが一瞬で大量に消える事で
前述したアナログ媒体での重要な記録の保存に転換するように私は予想している。

 

出版物の電子書籍化は戻る事のない流れではあるだろう。
だからこそ、紙の本を出す事は私にとって貴重な経験であった。
この本がどのくらいの時間を超えて残るかは、まさに紙ではなく
『神のみが知る』という落ちをつけて。

 

 

*ご連絡

というわけで7月中旬までには
『守護神ハイヤーセルフと共に生きるフライウェイ』 を
電子書籍化してもっと安価な価格で販売する予定です。
お金と好奇心が釣り合わないと思われている方はご一考下さい。

後、電子書籍化の為に購入した一太郎ソフトのおかげで
紙の本の『守護神ハイヤーセルフと共に生きるフライウェイ』
本文原稿の誤植誤記が判明したので、
電子書籍版ではもちろん紙の本も改訂をする時に直す予定ですが
訂正したいと思う箇所をとりあえず下記に記しておきます。

            誤      正
20頁  12行目  『良ろしい』→ 『宜しい』
24頁  10行目  『対処療法』→ 『対症療法』』
63頁  3行目   『調る 』 →  『調べる』
111頁  8 行目   『今だ』 →』 『未だ』


電子書籍化をお待ちの方がいらっしゃれば
もう少しだけお待ちくださいませ。