ジグソウ：ソウ・レガシー 監督/ピーター＆マイケル・スピエリッグ

【出演】
　マット・パスモア
　カラム・キース・レニー
　クレ・ベネット

【ストーリー】
ある街で、おぞましい死体が次々と発見される。その常軌を逸した状態から、かつてジグソウという名で多くの人間を死に追いやったジョン・クレイマーの存在が警察の捜査で浮かび上がる。しかし、彼は十数年前にこの世を去っていた。ジグソウに後継者がいたのか、彼に心酔する者による犯行なのかと、さまざまな推測が飛び交うが…

【西京極の評価】
僕のお気に入り『デイブレイカー』『プリデスティネーション』のスピリエッグ兄弟が、シチュエーションホラーの傑作『ソウ』を監督した。それだけでかなり自分の中でハードルを上げてしまった訳ですが…やや期待値には及ばなかったというのが正直な感想。物足りなく感じたポイントは今回処刑される面々の罪の内容。「こんな程度で殺されるってちょっと可哀想だよ」と。そこは「ああ、そりゃ自業自得だ」と納得できる設定を考えて欲しかった。殺し方もスピリエッグ兄弟が撮ってるせいかスタイリッシュでエグ味がない。一方で観客をラストまでミスリードするテクニックは健在。これは一本取られた。そこは流石スピリエッグ兄弟。

【総合評価】　☆☆☆★★（満点は☆５つ）
　ストーリー　☆☆☆★★
　演出/演技　☆☆☆★★
　映像　　　　☆☆☆☆★
　音楽/音響　☆☆☆★★