【紹介文】
東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相・広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
感動度 ☆☆☆☆☆
実用度 ☆☆☆☆★
読み易さ ☆☆★★★
【西京極の読後感想】
無私無欲。「自らを計らわぬ」を信条として、礼服の似合う「貴族」ではなく、むろん軍服の似合う「軍人」でもなく、背広を着た一人の外交官であろうとし、誰よりも日本の平和とそして家庭を愛した平民宰相。日本という国がこぞって狂気に取り憑かれていた太平洋戦争という時代にあって、徹頭徹尾、己の信念を貫き、そして戦犯として死ぬ…淡々とした著者の描き方が逆に読む者の心を揺さ振ります。
東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相・広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
感動度 ☆☆☆☆☆
実用度 ☆☆☆☆★
読み易さ ☆☆★★★
【西京極の読後感想】
無私無欲。「自らを計らわぬ」を信条として、礼服の似合う「貴族」ではなく、むろん軍服の似合う「軍人」でもなく、背広を着た一人の外交官であろうとし、誰よりも日本の平和とそして家庭を愛した平民宰相。日本という国がこぞって狂気に取り憑かれていた太平洋戦争という時代にあって、徹頭徹尾、己の信念を貫き、そして戦犯として死ぬ…淡々とした著者の描き方が逆に読む者の心を揺さ振ります。
ちなみに、この時の死刑執行人の一人が当時伍長だった、のちの「マルチン・ルーサー・キング」牧師だっとか…。
黒人解放運動で有名な彼の最後は何かの因縁でしょうか…。
突然にお邪魔して、失礼しました。
知りませんでした!
何とも不思議な因縁ですね。
これからもいろいろご教示下さい。