裏磐梯の紅葉
数日前に日本シリーズは取り上げたので
書くのはやめようかと迷っていた、
だがやっぱり38年ぶり2回目の日本一である、
優勝を決めて以来ずっと頭の中にチラついている、
俺の生存中に阪神の優勝が見られるとは
夢にも思ってないほど稀有な出来事でもある、
やっぱり書かないと後悔が残る、
自分の阪神ファン歴を振り返ってみると
若い頃からとしか思い出せない、
シーズンになると毎日その勝敗を確認した、
勝つと喜び
負けるとチームを呪った、
阪神の勝敗は漠然と自分の暮しを占う
データみたいに感じる、
凡そのファン心理のひとつは
こんなところにあるのではなかろうか?
もう一つのファンになる要因は無意識に
心に刺激を求める結果であろう、
刺激のない暮らしはつまらない、
刺激こそ生きてる証である、
話を阪神の優勝に戻そう、
この日はテレビの放映に合わせて
風呂も食事も済ませて待った、
俺の予想では
オリックスの先発投手宮城を
阪神打線は打てないだろうと思っていた、
第2戦では彼に完全にねじ伏せられていた、
ところが4回表助っ人ノイジーの
掬いあげるような打球が柵を超えた、
思いもしなかった3ランホームラン
が均衡を破った、
前回の対戦で自信をもって投げていた
相手投手宮城をグラつかせた、
次の回も連打で3点もぎ取って
やや優勢に試合を展開した、
残るは4回、
このシリーズ阪神の中継ぎもクローザーも
盤石を誇ってきた、
だがこの大一番
どんな爆発が起きないとも限らない、
最終回ツーアウトとなって相手最後の打者に
岡田監督はこの1年守護神として信頼してきた
岩崎投手をマウンドに送った、
相手はオリックスの最強4番打者頓宮選手、
ホームランを打たれた、
だが次の打者を打ち取って試合終了、
38年ぶりの悲願達成 !!!!!
目頭が熱くなった。