いつもながら大変面白い展覧会を企画してくれる板橋区立美術館の
「浮世絵の死角」を拝見した。
板橋区立美術館は毎年ボローニャ国際絵本原画展を開催している縁で、
ボローニャ東洋美術研究所会員であるコレクター所有の200余点の浮世絵が
今回初めて日本に里帰りした。
浮世絵といえば、すぐに写楽や歌麿や北斎・広重・春信・清長らが
浮かび、日本での浮世絵展もこのラインナップが多いが、
今回の展覧会では、幕末の歌川派の多くの作品が展示されている。
また、今まであまり拝見できなかった上方絵などの展示も興味深い。
何と言っても嬉しいのが歌舞伎の歴史でお馴染の役者絵の数が多いこと♪
今時なかなか拝見できない歌舞伎狂言物も沢山ある♪
上方絵の中に「宿無団七時雨傘」岩井風呂治介を演じる七世片岡仁左衛門があった。
幕末の歌川派の中には、三代目豊国の八世片岡仁左衛門の楽屋姿
近代では、名取春仙の十一世片岡仁左衛門の九段目の本蔵など
歴代の片岡仁左衛門家の名優の姿を拝見できたことも嬉しかった。
もうひとつ面白かったのは「死絵」。
主に江戸時代後期から明治時代にかけて、歌舞伎俳優などが亡くなった時に
その死を追悼して出された「錦絵」のことで、
故人の似顔絵と亡くなった日や享年・俳号や戒名・辞世の句などが
盛り込まれていて、私は今回初めてその存在を知った。
八世市川團十郎が亡くなった時は何百種類の死絵が出版されたそうだ。
この展示では国貞の「三代目市川門之助の死絵」があった。
国芳の戯絵や切り取ってカードのようにして遊ぶおもちゃ絵などもとっても楽しい。
「浮世絵の死角」を拝見した。
板橋区立美術館は毎年ボローニャ国際絵本原画展を開催している縁で、
ボローニャ東洋美術研究所会員であるコレクター所有の200余点の浮世絵が
今回初めて日本に里帰りした。
浮世絵といえば、すぐに写楽や歌麿や北斎・広重・春信・清長らが
浮かび、日本での浮世絵展もこのラインナップが多いが、
今回の展覧会では、幕末の歌川派の多くの作品が展示されている。
また、今まであまり拝見できなかった上方絵などの展示も興味深い。
何と言っても嬉しいのが歌舞伎の歴史でお馴染の役者絵の数が多いこと♪
今時なかなか拝見できない歌舞伎狂言物も沢山ある♪
上方絵の中に「宿無団七時雨傘」岩井風呂治介を演じる七世片岡仁左衛門があった。
幕末の歌川派の中には、三代目豊国の八世片岡仁左衛門の楽屋姿
近代では、名取春仙の十一世片岡仁左衛門の九段目の本蔵など
歴代の片岡仁左衛門家の名優の姿を拝見できたことも嬉しかった。
もうひとつ面白かったのは「死絵」。
主に江戸時代後期から明治時代にかけて、歌舞伎俳優などが亡くなった時に
その死を追悼して出された「錦絵」のことで、
故人の似顔絵と亡くなった日や享年・俳号や戒名・辞世の句などが
盛り込まれていて、私は今回初めてその存在を知った。
八世市川團十郎が亡くなった時は何百種類の死絵が出版されたそうだ。
この展示では国貞の「三代目市川門之助の死絵」があった。
国芳の戯絵や切り取ってカードのようにして遊ぶおもちゃ絵などもとっても楽しい。