このところ体が思うように動かせないため、読書に励んでいる。
「60歳から、脳を鍛える健康法」という本を読んでいたら
『脳の若々しさと関係があるのが前頭葉だと考えられているのですが
前頭葉を鍛えるには「快体験」「想定外の体験」「強い刺激」などが必要です。』
という文章にであった。
しかもその次に、
「そういう刺激があれば、前頭葉はいつまでも若々しく、つまり脳も体も老化しにくくなるのです。」
とあるではないか!
それを読んで私はすぐに
このたびの転倒事件が、私には貴重な体験だったのか???
と思えてしまったのだから不思議だ。
順番は前後するが、まず一番は「想定外の体験」
これは、ランニング中に何の変哲もないアスファルトの道路で転倒しけがしたこと。
平らなところで転倒する?これって珍しいかも・・・。
二番目に「強い刺激」
転倒して血がダラダラ、
家に帰ってしばらくしたら左足の膝の周りが腫れてきた。
歩けなくなるわ、トイレにも行けなくなるわだったのだもの。
かなり強い刺激だった。
最後三番目「快体験」
一体何言ってるんだ?転倒してけがして、何が快体験だなんて言うんだ?
そう思う人もいるだろう。
ところが、私は今日、自分のドジな体験を
ある活動で集まったみなさんに、事細かにしゃべることができたから気持ちがさっぱりした。
素顔の自分を知ってもらえ、嬉しくなったような気がする。
実は、想定外のことが起こって歩けなくなり、しばらくは落ち込んでいた。
どうしたらいいというのだ?いつになったら歩ける?
足を引きずりウォーキングリハビリを続けながらちょっと悲観的な気持ちになっていた。
空が青いというのに・・・、紅葉が美しいというのに・・・、ああガックリだ、とね。
でも、怪我したところを見せ、転倒した時の様子を話しているうちに
痛かったことなんかすっかり忘れたようになった。
ハハハ~~~単純だね。
嬉しくはなかったけど、強烈な「脳の若々しさを保つ方法」三つを体験したのよ~。
はっきり言って、そう思わなきゃやってられない。
大分小さくなった傷口を見ながらそう思う自分がいる。
これで脳も身体も若々しさを保つことができたら最高なんだけど。