「Nokさん、S君と何かあったんですか?
さっきタブレットをNokさんから借りてきてと言ったら、苦手なんでと言っていたので...」
ははん、先ほど入浴介助をしている時にNさんがタブレットを借りに来たのは、S君が私とは関わり合うのが嫌だったからなんだな。
あぁぁ、40も半ばを過ぎた男が、自分でタブレットも借りに来られないのかい、仕事なのにね。ガッカリ...
彼は私より1ヶ月遅れの新入社員。
(と言っても、私はその2ヶ月前から学校に通いながらパートをしていた)
大袈裟なことでは無いが、チョッとした事があって事故報告を書いてもらうように伝えたところ「自分はやっていない!」と猛反発された。
「貴方がやっていないのは分かるけど、ルールとして関わった人や発見した人が書くことになってるの。理不尽に思うかもしれないけど、私も同じ経験してるし書く練習にもなるから」
そう諭したつもりが、
「こんな事くらい黙ってれば分からないでしょう、云々」
その言い回しが、今までにも他の職員同士で大したことがないと思われるミスを見過ごし合っているように取れた。
それ以来、彼はあからさまに一々私の言ったことに突っかかってきたり、分からない事などはパートや派遣に聞くようになった。
大人気ないというか、(差別するわけじゃ無いけど)男のくせに!ね。
面白いことに、今迄組織に入らず個人で仕事をしてきたので、新鮮な感じを受けた。
自分の意図していないことが、どこでどう伝わって行くのか、噂とか風評ってこう広がって行くんだろうな。
歪みあったり蹴落としたり、世の中なかなか平和にならないわけだよね。