早いもので、葬儀から四十九日まであっという間に時が経った。
憔悴しきっていた妹も、少しずつ夢と現実の秤が現在に近づいてきているようだ。
それはそれで、この先生きていても何になるのだろうか、
どうすればいいかなどと口走るようになってきた。
精神安定剤を飲んでも不安感が増してくるというのだ。
夫の死から10年、大病を抱えながらの不安定な精神が更に膨らんでいく。
何を言っても慰めにはならず、
ただただ妹の言葉を聴くのみ。
なるべく妹の傍に居るようにしているが、
生活のためには受けた仕事を休むわけにも行かぬ。
再開準備をしていた自営の仕事のために、
買付も予定している。
人生、なるようにしかならない。