「のこしたいね、この林。基金」にご寄付いただいた皆様へ
中原ふれあい防災公園隣接林保全は残念な結果になりました
中原ふれあい防災公園隣接林を保全しようと、「のこしたいね、この林。基金」を立ち上げてから約10年がたちました。皆様から寄せられた寄付は、3031件(約4000人)、1170万円になりました。この全額が柏市緑化事業基金寄付として積み立てられております(裏面市回答書参照)。尚、基金の運営経費は、別途35名の呼びかけ人の皆様からの寄付で賄って来ました。長年にわたる皆様の熱いお気持ちの表れと、深く感謝しております。ありがとうございました。
この10年間、私たちは柏市に林を何とか公有地化して次世代に残して欲しいと、要望してまいりました。そのような中、昨年8月に隣接林の地主さんが逝去されました。地主さんはこの林を売却することによって相続税を払いたいという意向を示しておられました。この事態を受け、私たち基金では、再三再四市と面談し、市が購入して公園と一体となった林とするように説得してきました。この熱意によって、12月に柏市長は購入を決断し、不動産鑑定価格をもって地主に買い取りの申し入れを市長自らしました。しかし、民間業者も購入の意思表示をし、価格面で地主とは最後まで折り合いがつきませんでした。
このままではこの林は民間業者によって宅地開発されてしまうことになります。そこで皆様の林を保全したいというお気持ちを結集する署名活動を行い、短い間に17000筆以上の署名を頂き市に提出しました。また、柏市議会にも林を残してほしいという請願書を出し圧倒的多数の賛成で採択されました。
私たちはこの林は防災公園の一翼を担うという価値や、近隣の多くの皆様に親しまれていることなど当初の鑑定額以上の価値があることを市に何度も説得してきましたが、柏市はこの鑑定額以上の金額は出せないという意思を終始一貫させ、それ以上の価値を林に見出すことをしてもらうことはできませんでした。隣接林は結局地主から民間業者の手に渡り、7月25日に開発許可が下り、8月中に伐採完了という事態になりました。
ここまで皆様からいただいたご支援やご協力には言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。そして寄付を寄せてくださった皆様の切なる気持ちが届かず、このような結果になったことは本当に残念です。
尚、積み立てられた1170万円の基金に関しましては、柏市から、何らかの形で市民に還元できるようにしたいという申し出がありました。どういう形で活用するのかは、柏市と近隣住民が検討をして決めて行くことになります。
最後になりましたが、皆様の益々のご健勝をお祈りいたします。
2016年9月10日
中原ふれあい防災公園隣接林保全基金
代表 片岡隆之
中原ふれあい防災公園隣接林保全は残念な結果になりました
中原ふれあい防災公園隣接林を保全しようと、「のこしたいね、この林。基金」を立ち上げてから約10年がたちました。皆様から寄せられた寄付は、3031件(約4000人)、1170万円になりました。この全額が柏市緑化事業基金寄付として積み立てられております(裏面市回答書参照)。尚、基金の運営経費は、別途35名の呼びかけ人の皆様からの寄付で賄って来ました。長年にわたる皆様の熱いお気持ちの表れと、深く感謝しております。ありがとうございました。
この10年間、私たちは柏市に林を何とか公有地化して次世代に残して欲しいと、要望してまいりました。そのような中、昨年8月に隣接林の地主さんが逝去されました。地主さんはこの林を売却することによって相続税を払いたいという意向を示しておられました。この事態を受け、私たち基金では、再三再四市と面談し、市が購入して公園と一体となった林とするように説得してきました。この熱意によって、12月に柏市長は購入を決断し、不動産鑑定価格をもって地主に買い取りの申し入れを市長自らしました。しかし、民間業者も購入の意思表示をし、価格面で地主とは最後まで折り合いがつきませんでした。
このままではこの林は民間業者によって宅地開発されてしまうことになります。そこで皆様の林を保全したいというお気持ちを結集する署名活動を行い、短い間に17000筆以上の署名を頂き市に提出しました。また、柏市議会にも林を残してほしいという請願書を出し圧倒的多数の賛成で採択されました。
私たちはこの林は防災公園の一翼を担うという価値や、近隣の多くの皆様に親しまれていることなど当初の鑑定額以上の価値があることを市に何度も説得してきましたが、柏市はこの鑑定額以上の金額は出せないという意思を終始一貫させ、それ以上の価値を林に見出すことをしてもらうことはできませんでした。隣接林は結局地主から民間業者の手に渡り、7月25日に開発許可が下り、8月中に伐採完了という事態になりました。
ここまで皆様からいただいたご支援やご協力には言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。そして寄付を寄せてくださった皆様の切なる気持ちが届かず、このような結果になったことは本当に残念です。
尚、積み立てられた1170万円の基金に関しましては、柏市から、何らかの形で市民に還元できるようにしたいという申し出がありました。どういう形で活用するのかは、柏市と近隣住民が検討をして決めて行くことになります。
最後になりましたが、皆様の益々のご健勝をお祈りいたします。
2016年9月10日
中原ふれあい防災公園隣接林保全基金
代表 片岡隆之