おはようございます。
昨日の一戦。ああ将棋の記事です。
およそ 知られているでしょうが、昨日は 王座位のタイトル戦第三局がありました。
この王座戦は5番勝負。先に3勝したほうが王座位を獲得出来ます。
藤井7冠は、竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖の7つのタイトルを持っています。
残るは、この王座位でこの5番勝負に勝つと王座位を獲得して 前代未踏の8冠獲得になります。
過去に羽生さんが7冠を獲得したことがあります。当時はタイトルが7冠だったので全制覇となって
そりゃぁもう世間は大騒ぎになり将棋を知らない年頃の女性が若き羽生7冠の追っかけをする始末。
近くの将棋クラブにも全く将棋を知らない子どもがワンサカ押し寄せてその守りをするのに
大汗をかく始末でした。あの時の狂乱騒動が今回も来るのかわかりませんが、事態は粛々と8冠制覇に
向かっているようです。
それで昨日の対局はテレビで最後まで ライブで映(やっ)ていました。スゴイですねぇ。
まぁテレビと言いましても前からの番組じゃぁなくて最近流行りの衛星放送かな?
プロ野球やサッカーなども映ってますよね。
ですからのんびり酒でも飲みながら‥‥としたいのですが、この将棋というゲームは試合時間が長いんですね。
サッカーは休憩時間を挟んでも2時間くらい、野球はそれより長くて3時間4時間でしょう。
球場で最初から観ていたら 疲れるでしょう(笑)ところがこの王座戦の場合は、各自が考慮時間として5時間持ってい
て時間一杯考えますから合計十時間。そこに昼食休憩が50分、夕食休憩もあるし‥‥と書いてきて食事の間は休憩とする、
という制度はなんかおかしいなぁと思うのは私だけでしょうか(笑)まぁお勤めのみなさんも休憩時間はありますよね。
あの休む時間は勤務時間に対比して設けていますのでそれより少ないと労働基準何とか法で罰せられます。
それに併せて将棋界も習っているんでしょうか(笑)タイトル戦の最中に労働基準監督署から立入検査があったら
そら、大事でしょうね。その時に、
役所の人間から 「藤井さん、あなたはこんな労働者の休憩時間を無視した勤務をよく承知しましたね。」
と正されたらどう応えるんでしょうね。
今年はもう二十歳を超えているのでいいのですが一昨年はまだ未成年でした。
タイトル戦は深夜に及ぶこともありますが、そんな時にさっきの役人が来て
「未成年者は十時を越えて労働させてはいけません。これは既に違法です」本人はもとより関係者、
責任者一同 本署に連行します。
これも前代未聞、タイトル戦が労働基準監督署のガサ入れで中断となる!
一般人対お役所の対決。庶民の愉しみに水を差すお役所。報道機関が一番喜ぶ事件ですね。
とまぁ 横路に逸れましたが(笑)‥‥
今回の対局は夜の8時32分に永瀬王座(タイトル保持者)が投了。
一日掛けて一局(将棋や囲碁は一回とは言わず一局と呼んでいます)するのって大変ですね。
結果オーライの藤井7冠でしたが対局後の姿はうつむいてまるで敗者の姿。
終局前の十数手のところでの人工知能の形勢判断では永瀬王座の92% 対 藤井7冠の8%。
将棋の形勢判断は50% 50% は互角。60% 40% でやや有利。75% 25%は勝勢。
90% 10%は必勝。う〜ん 文字にしたほうが分かりにくいですかね(苦笑)
とにかく あの必敗の局面を見ていた私は これだけ離れていたら ワシでも勝てるなぁ‥‥とやけ酒を
呑んでいました。そして、藤井7冠が飛車で王手を掛けました。これは業界用語で言うところの
最後のお願い、形作りとも言うらしいのですが要は最終の盤面で迫っている、
僅差の勝負だった、と演出をする プロの所作だとおもっていました。
ところが永瀬王座は深考を続けて考慮時間がどんどん無くなっていくのをみている内に
なんかおかしいなぁ‥と気が付きました。
たぶん 私らには思いつかない追い込みが目に付いたのでしょうか、熟考の後に永瀬王座が指した
4一飛車がこれまでの勝勢を一変に覆した落手でした。形勢はたちまち藤井7冠に傾くと
そのまま指し手が進み 永瀬王座が無念の投了。
これは将棋史上稀な大逆転ですね。
藤井7冠は負けを覚悟していた将棋を拾い2勝1負とリードして次の対局が王座位獲得のチャンスとなりました。
新聞の見出しも 藤井7冠 王座奪取に 王手! と華々しく載っています。
あと一番を 王手 と相撲や野球、サッカーなどの勝負事でマスコミは使いますが、この 王手とは
正に将棋用語であります。
さてその大一番、10月の11日です。乞うご期待(笑)