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おはようございます。
早速ですが昨日の続きをお話ししましょう。
右の足の裏に素茨(すいばら)が刺さっていたのが 少し痛みを感じるようになったのは
先のお尻の傷から数えてちょうど1週間目でした。
お尻の方は無事全快した模様でヤレヤレとお尻を…?違います…胸を撫で下ろした頃、
今度は足の裏 になりました。
まぁ今回は人聞きはそう悪くないので М医院の窓口で受付をするのに少し気が楽でしたね。
最初の方は、 あのぅ…そのぉ…とどう言い出せばいいのか随分悩みました。
ですが こっちが悩むほど受付嬢(未婚ならそうですがたぶん婦人じゃないかと…)
は気にも留めてない様子でしたね。 私のたどたどしい説明を半分聞いた辺りで
ハイハイ、じゃぁ 6番でお待ち下さい とあっさり片付けられてお仕舞い。
大丈夫かな、私の切ない人に話せない秘密の傷みをちゃんとセンセーに伝えてくれたのかなぁ。
案ずるより産むが易しの例えの如し、いざ、対面をしたセンセーは私の話を訊くと万事承知です、
みたいな顔でパソコンに向かって私の喋ったことを復唱しました。
そうか、若手の医師なら カチャカチャとキーボードを打つのがこのセンセーは私同様少し
アナログ域から抜け出すのが遅かったようで今風の軽薄さがないのも却って信頼感が増す
ような気がしました。そんなわけで信用は最大の妙薬でした。
今ではすっかりよくなって元の元気印に戻りました。
ですが一難去って又一難。今回の足の裏の件は、受付でキチンと怪我の具合を伝えられたら
もうあとはセンセーの手腕に頼るだけでした。
ところでこの外科という科目は他の科目と違って 視(み)える傷を治す診断を委ねられます。
先ず傷を正確に確認 掌握すると的確な治療方法を立案して施術を行わなければなりません。
他の治療が投薬…薬に依存するのに対して外科は、傷口を消毒したり縫合したりして傷口を
直接治療していきます。内臓だとか他の科目でもいざ、手術となれば、外科医が担当するわけですね。
又 身体の内部の病気を判定する場合は検査結果やスクリーンの映像から判断します。
他方、外科では診た目や触った感触が判断基準。今までの経験が活かされるいわゆるアナログの世界。
私は、ハッキリとデジタル世界から乗り遅れた世代ですから М医院の医師のように
やっぱりアナログでなければ納得出来ないんですよね。
些(いささ)か理屈っぽくなりましたが これも歳の所為なのでしょう。もう少しお付き合い願います。
さて余談が長くなりましたが 足の裏の素茨の処置は簡単明瞭。
私の説明を訊くとセンセー早速靴下を脱がせると足を持って それらしき箇所を視ながら
ココですね、と私に確認を取ると助手にライトを照らさせて自らピンセットのような器具で
足の裏をほじ繰り返し始めます。 ピンセットで少し皮膚の皮を摘むと中に素茨が
取れていないか視ます。 取れてないのを確かめるともう少し摘み出します。
その感触が何とも擽(くすぐ)ったいような気色悪いようで思わず唸ると
センセーさん 「ん?痛い」と訊いてきます。 いえ、大丈夫です。。。痛くはないけど気色悪いから…
とは子供じゃないしさすがに言えないですよねぇ。(嘲笑)
センセーの摘むのが何度か行われると 白濁色した素茨らしきモノがピンセットに摘まれて
出てきました。 恥ずかしながら…と言ったかどうか(笑)
この足の裏の手術…治療請求にはそう書いてました、は一分余りだったかな、痛くもなかったし
血も出ませんでした。 もうちょっと視える箇所なら自分でやれたくらいでしたが、
実は、私はセンセーの外科医としてのウデを確かめたかったのでした。
結果、素茨はキレイに取れたし出血もなく その施術間の痛くないですか…大丈夫ですか…
と患者をいたわる声掛けが絶えずあったことに安心感を覚えました。
そして よし!合格! 私は内心叫びました。
小さな傷の治療を基に私は密かに自身のホームドクターの認定試験を行った気分でした。
センセーはそんな試験だったとも知らず 私の治療を終えると、お風呂は入って貰らっても大丈夫ですよ。
と最後までアフターケア充分でした。
この後私はお礼を言って帰りましたが、この先僅かな日にちで 又ここへ伺うとは思いもしませんでした。
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