プリシラ物語

☆☆☆

悪い奴とは言わないで!!

2005-05-23 00:04:01 | Weblog
プリシラ・・・至って真面目である。

その朝も真面目に生きていた・・・。

知ってるけ??今、某飲料水を販売機で買うと、某キャラクター携帯ストラップをもれなくプレゼント・・・されるかもしれない・・・って事を・・・。

汗水垂らしながら、その青年は仕事に励んでいた。丁寧にストラッププレゼントのポスターも貼っている・・・プリシラは青年の隣の販売機で某缶コーヒーを買っていた・・・。

そして、ストラッププレゼントのポスターに気付く・・・。眺める・・・。ガン見する・・・。

そこには、「東京限定秘密のストラップ??」という文字があった。

「この、秘密のストラップって何さ??」
プリシラは馴れ馴れしく青年に声を掛けた・・・。

「あ、あの・・・今人気のピンクっぽいネコみたいな・・・名前がよく分らないんですけど・・」
青年は秘密のストラップなのに、あっさり正体を教えてくれた

「ギャルがよく持ってる、ピンクのリボンした可愛いネコだね・・・名前は何だっけか忘れちゃったなぁ~」
プリシラも調子よく答える・・・。

青年はまた、飲料水を販売機に詰める作業を始めた・・・。

プリシラは一人残された・・・しかし、ピクリとも動かない。別に意味はなかった・・。

そんなプリシラを青年はチラチラ見ている・・・。でもプリシラは気にしない・・・。動かない・・・。

少しすると、青年がガサガサしはじめた。
「あのう・・・これ良かったら・・・」
差し出された手の平には・・・「東京限定秘密の携帯ストラップ」がががが・・・・

ピンクのリボンをした白いネコのストラップ・・・
プリシラの携帯電話で今日も元気にブラブラしている・・・。

あの青年・・・プリシラに秘密ストラップをくれた時・・・動揺していたんだな・・・販売機の扉を開こうとして自分の頭に思い切りぶつけてしまったんだ・・・。
そして、動揺して「痛っ・・・なんちゃって」って小さく呟いちゃったんだ・・・。
ゴツンって結構な音がしたから、痛かったさ。だから「なんちゃって」はいらないだろ??

でも、何で秘密ストラップ・・・くれたんだろ??

えっ??何言っているんだよぅ。。。プリシラが脅したりなんかする訳なんじゃんかよぅ。。。
人聞きの悪い事、言うんじゃないよぅ。。。

プリシラは何も言わずに立っていただけだよぅ。。。
何??それが一番。。。怖いってか??無言の恐喝ってか??

恐喝なんて言わないでくれ・・・プリシラはただ・・・「秘密」「限定」って文字に弱いだけなんだよぅ。。。



     タダデモラッチャテモイイジャン!!

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