続 時の往復 neo

過去⇔現在⇔未来

夏への扉 ― 君のいる未来へ ―

2021-07-24 00:52:00 | 映画鑑賞
今まで実写化されなかったのが不思議なくらいの
原作は世界中でヒットした夏への扉。
それが日本で映画化されるなんて驚きと喜び。
しかしながら映画化され現在上映中と知ったのがつい最近。
まぁ今はコロナ禍でもあり、映画宣伝って控えてるのか?
観客動員数少なすぎ。つまらない映画は納得出来るけど、
出演者や主題歌に関しても、
なぁ~んか旬な人たちで固めた企画映画か?
と勘ぐって見たものの、大きくくつがいされ、
原作が好きな自分としては非常に楽しめた。
映画を見てから原作を読んでも、
原作を先に読んでから映画を見ても、
どちらも楽しめると思う。

出向いた劇場はチネチッタ川崎。
もちろんいつもの真実の口
ラ・ボッカ・デラ・ヴェリタ

     





今日はなんか人出が多いなとおもったら、
チッタの日らしくチケット代1200円!
なるほどとばかりに。

     




最初ネットで動画予告を見た時は、
あの役者がああなってこうなってと、
勝手にイメージしたけど、
実際に見て想像したイメージとは全く違い
非常に楽しめた。
ただ【君のいる未来へ】これはいらないと思う。
何故付けたのだろう?『 夏への扉 』
これだけで十分だし原作を知るものとしては、
何でいちいち説明するかな感じだけど、
原作との大きな違いとして舞台は日本。
そして時代背景が大きく変わっているが、
脚本が良い具合にそれをカバーしている。
実際解決していない事件が解決していたりと、
要するに今の日本の重ねてきた出来事とは違う、
パラレルワールド的な別時系列の日本の様で、
あくまでSF的日本の未来が舞台。
1995年には行われているコールドスリープと言う
冷凍睡眠で、未来まで冷凍保存後目覚めると言った
世界を違和感なく展開させる為にもそうなったのだろう。
1956年に書かれた原作には家政婦ロボットや、
今で言うキャドにあたるであろう自動製図機等が
描かれているけどそらへんは映画にはなく、
映画ではアンドロイドが登場するが、
実際の現代ではロボットにはどこか安らぎと
癒しや安心感を与えるようなデザインだけど、
映画の未来には沢山作られているアンドロイドが
皆無表情。見ていながらいかにも冷たい感じだな。
と感じながらも最後の最後でそれは帳消し。
このシーンはシルベスター・スタローンの
ロックアップでの最後のシーンを思い出したな。
夏への扉で浮かぶことの一つで
この小説が好きで生まれた曲にまつわるミュージシャン。
山下達郎さんと、吉田美奈子さん、
そしてSFヲタクの難波弘之さん。
何故こちらの大御所の楽曲を起用しなかったのか
疑問に思い、大人の事情かねぇなんて思ったが、
大御所バージョンはかなりまったりした曲で、
今回の映画にはイメージが合わない気がした。
やっぱりLiSAさん、ただ旬なだけではないのだなと。

外国の原作を日本で実写化したお返しに、
ぜひとも日本を代表するタイムスリップ小説、
広瀬正氏の『 マイナス・ゼロ 』を、
あえて海外で実写化したものが見たい。
あの日本の時代背景をどう脚本で置き換えるか。

そう、猫のピートはもちろんでてくるし、
時にやんちゃでわがままで人を見分ける。←ここ大事
冬には夏の扉を見つけたがるピートだけど、
もしずっと夏だったら冬に続く扉を探すんじゃないかと
劇中の言葉だけど、猫なんてわがままで無いモノねだり
な言われようだけど、まぁコレって人間の事だと思う。
人間は地球上で一番愚かな生き物だ。
文明、技術開発 テクノロジーとか、
これらを維持するために、雨が降ろうが台風が来ようが、
大地震の後だって会社に行こうとする。
得てしまったものは無くすことが難しいけど、
本当に必要だったものか。そんなことも考えずに、
人は日々自然にはむかい地球も汚しながら
これからも生きて行くのだろう。


 サプライズ ~♪










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