じゃじゃーん!このギター、わたしが作りました!
ジャック・スピラ先生に教わりながらこつこつ作ってきたディッソンモデルのギターが、5年越しでやっと出来上がりました!
ジャック・スピラ(Jack Spira)さんはオーストラリアメルボルン郊外のギターとブズーキの製作家で、あのスティングにも4本ギターをおさめた
30年もキャリアのある、しかもずっと一人で製作家として生きてきた熟練のルシアーさんです。
日本でも2013年からギターが入るようになり、現在で40本近く流通しました。(一年の制作本数は20本が限度なのです)
ジャックのギターが現在で380本近くですから、そのうちの40本て多いと思います。
アコースティックギターマガジンの「世界の名匠100」などでも紹介されていますよ。
こちらに情報があります。jackspira.jp
さてわたしのギター制作は、2015年7月24日から2019年10月24日まで、だーりんと一緒に制作開始してから驚きの5年がかり!!
木材がこんな形になってきれいな音を奏でる楽器になるなんて本当にびっくりです。
ジャック先生と完成の喜びの一枚〜!!!!
通ったのは20回以上(もっとかな)
難しいところや危ない機材を使うところはジャック先生がやってくれました。
おかげさまで見た目もバッチリ?ですが(笑)音もとっても綺麗に響いています。
Topはイングルマン・スプルース、
Side Backはクイーンズランド・シオーク(かわいい杢目です)、指板はちょっと茶色いギジー、
ブリッジはインディアンローズウッド、ネックはメイプルです。
インレイはオーストラリアのマグパイ(かささぎ)を入れてみました。
いやあちっちゃい貝殻をカットして埋め込むので大変でした。
制作過程を通していかにギターづくりが各工程ごとに大変か、
いかにジャックが木や材料や機材や器具の扱いやギターづくりそのものに熟練しているか、
細かなことを工夫して積み重ねてきているか、
そしてギターづくりの楽しさもじっくり学ぶことができました。
工房へは夫ひろさんと進吾さんと3人でギター部みたいに通いました。
ほんと楽しかった!みんな進捗状況が違うのでお互い情報交換も。
ギターづくりはものすごくいっぱい道具がいるので大変です。
制作過程でたった一回しか使わない道具もいっぱい。
これは最近使った道具ですが、弦が乗るナットの溝を切るためのやすり。
一弦から六弦まで弦の太さが違うので溝の幅も違うんですね〜。
この白いものがナットで溝をきって弦が通ります。
素材はバッファローの骨で、ヤスリでけずって加工します。
ジャックは今年工房を前のところから完全に引っ越してスペースが大きくなり、道具の配置や木材のストックも思うままになりました。
とっても田舎でメルボルン空港から200キロもあります。
広大な敷地で野菜畑、それにヤギも3匹います。おとなりの羊ちゃんと仲良し。
フェンス越しに寄り添って草を食んでいます。
ジャック先生。ギターの音とセッティングのチェックをしているところ。
オーストラリアのみならずカナダやアメリカ、アジアからも制作依頼が多くて忙しいジャック先生ですが
とっても謙虚で優しい方なんです。
わたしはこの制作期間中、本当〜にひたすら作る楽しみに没頭できました。
なんて幸せなんでしょう!
最後は生意気にも?!自分で作ったラベルも接着してみましたよ。
ジャック先生にサインもいただきました!
一生物の思い出とギターが出来ました。
ジャック先生 ほんとうにありがとうございました!!
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