本日は
このひとの命日ですよ。
このひと とはすなわち、このひとのことであって
すなわち、このひとのことであって
うーむ資生堂の広告みたいですね、
すなわち、このひとのことですよ。
そうですとも。
本日は
クラウス・ノミの命日なのですよ。
1983年8月6日
エイズによる合併症で、
逝っちまいやがりましたよ。
遺体は本人の希望どうり火葬に付され
N.Yの街に撒かれたのだそうです。
医療関係者を除いては
おそらくヤツと最後に言葉を交わした人物、友人ジョーイ・アリアスの証言を以下にご紹介します。
*注 当時エイズは治療法はおろか感染源さえも分からない謎の病気で、病院も手のほどこしようがありませんでした。
患者は隔離病棟に入れられ、面会者はマスクや防護服を身につけねばならず、患者に触れることは禁じられました。
(病状が進むにつれ)、彼はモンスターのような容貌になっていった。
目は紫の裂け目にしか見えなかったし、体中に斑点ができて、完全に消耗しきっていた。
8月5日の夜、彼は言った。
「ジョーイ、僕どうしたらいいんだろう?病院はもう、僕を置いておきたくないみたいだ。
すっかり見放されてしまったんだ。こんなこと、もう止めなきゃいけない。僕はもう、良くはならないんだから」
僕はクラウスが回復して、また歌えるようになるんじゃないかと夢見てた。
容貌は崩れてしまっていたから、幕か何かに隠れて歌わなきゃならないけれども。
「君は”オペラ座の怪人”ってことになるね」僕は言った。「また一緒にショーをしようよ」
「うん、そうだね」彼は笑って答えた。
このアイディアは彼の気に入って、その時は本当に具合がよくなったように見えた。
これが金曜の夜のこと。
僕は次の日の朝また彼を見舞うつもりだったけれど、病院から電話がかかって来た。
クラウスがその夜のうちに死んだ、という連絡だった。
Klaus Nomi -- from ATTITUDE
Klaus Nomi, biographie romance
私のことを忘れないで
私のことを忘れないで
だけど ああ 私の運命は忘れて
2ndアルバム 『シンプル・マン』所収『DEATH』より。
ヤツのことを書いた記事などをネットであさっておりますと(エエ何とでもおっしゃいまし)
「このひと本当に宇宙人だったのではなかろうか、
実は自分の星に帰って行っただけで、今もどこかで歌っているんではなかろうか」
といったコメントをちらほらお見うけします。
のろもそう思いたいなあ。
でもね、もう、いないんですよ、このひと。
こんなにかわいいのにね。
このひとの命日ですよ。
このひと とはすなわち、このひとのことであって
すなわち、このひとのことであって
うーむ資生堂の広告みたいですね、
すなわち、このひとのことですよ。
そうですとも。
本日は
クラウス・ノミの命日なのですよ。
1983年8月6日
エイズによる合併症で、
逝っちまいやがりましたよ。
遺体は本人の希望どうり火葬に付され
N.Yの街に撒かれたのだそうです。
医療関係者を除いては
おそらくヤツと最後に言葉を交わした人物、友人ジョーイ・アリアスの証言を以下にご紹介します。
*注 当時エイズは治療法はおろか感染源さえも分からない謎の病気で、病院も手のほどこしようがありませんでした。
患者は隔離病棟に入れられ、面会者はマスクや防護服を身につけねばならず、患者に触れることは禁じられました。
(病状が進むにつれ)、彼はモンスターのような容貌になっていった。
目は紫の裂け目にしか見えなかったし、体中に斑点ができて、完全に消耗しきっていた。
8月5日の夜、彼は言った。
「ジョーイ、僕どうしたらいいんだろう?病院はもう、僕を置いておきたくないみたいだ。
すっかり見放されてしまったんだ。こんなこと、もう止めなきゃいけない。僕はもう、良くはならないんだから」
僕はクラウスが回復して、また歌えるようになるんじゃないかと夢見てた。
容貌は崩れてしまっていたから、幕か何かに隠れて歌わなきゃならないけれども。
「君は”オペラ座の怪人”ってことになるね」僕は言った。「また一緒にショーをしようよ」
「うん、そうだね」彼は笑って答えた。
このアイディアは彼の気に入って、その時は本当に具合がよくなったように見えた。
これが金曜の夜のこと。
僕は次の日の朝また彼を見舞うつもりだったけれど、病院から電話がかかって来た。
クラウスがその夜のうちに死んだ、という連絡だった。
Klaus Nomi -- from ATTITUDE
Klaus Nomi, biographie romance
私のことを忘れないで
私のことを忘れないで
だけど ああ 私の運命は忘れて
2ndアルバム 『シンプル・マン』所収『DEATH』より。
ヤツのことを書いた記事などをネットであさっておりますと(エエ何とでもおっしゃいまし)
「このひと本当に宇宙人だったのではなかろうか、
実は自分の星に帰って行っただけで、今もどこかで歌っているんではなかろうか」
といったコメントをちらほらお見うけします。
のろもそう思いたいなあ。
でもね、もう、いないんですよ、このひと。
こんなにかわいいのにね。