お客様に緊急のお知らせをいたします。
『不都合な真実 』は地球上に暮らす全ての人間によって観られるべき作品です。
観て下さい、今すぐ。
今すぐが無理なら、なるべく早く。
ネット上のレヴューの中では
「こんな程度のことを、改めて”真実”と言いつのるとは笑わせる」
「知ってる情報ばかり。やっぱりアメリカは駄目、観る価値なし」
といった文を寄せておいでのかたもいらっしゃるようですが
ワタクシはこのスタンスをとるつもりはございません。
こうした感想をお持ちのかたは、おそらくすでに環境問題について高い意識をお持ちなのでしょう。
ワタクシ自身、決して環境意識の低い方ではないと自覚しておりますが
「自分が知っている情報ばかり=一般的に観る価値のない作品」だとは思っておりませんので。
パンフより、映画評論家の言葉を引用させていただきます。
39年間のジャーナリスト人生で、このような批評を書くのは初めてです。
貴方にはこの映画を観る義務がある。
もし貴方に孫がいるにも関わらず観ないのであれば
どうして観なかったのか孫たちに釈明する必要があります。
ロバート・エバート シカゴ・サン・タイムズ
もちろん、孫のいない貴方も
ワタクシのように、子孫を持つつもりなど毛ほどもないという貴方も
どうか、観てくださいまし。
ぞっとする作品でございます。
言葉のあやではなく、本当に、ぞっ といたします。
かつーーーーここがすごいと思うのですがーーーー、非常に おもしろい のです。
説教くさいのはイヤだなーとお思いの貴方に申し上げます、
本作は おもしろさ という観点からも、見逃しては惜しい作品でございます。
事実そのものは恐ろしいのですが
それを伝えるアル・ゴアの手法はこの上なく分かりやすく、
ツボを押さえたユーモアはかなり笑えます。
元副大統領、さすがのプレゼンテーションでございます。
内容は、アル・ゴアがこれまで世界各地で行ってきた、環境問題についてのスライド講義を
講義では語られない、ゴア個人の動機や背景を交えつつ、映画としてまとめたものでございます。
憶測ではなく、研究者が集積したデータや
現場の写真に基づくこのスライド講義というのが、まあ
先にも申しましたように、これ以上ないというほど分かりやすく
明快であり、それだけに説得力に満ちたものになっております。
エコロジー懐疑論への反論* もまた、シンプル・明確・丁寧でございます。
*1:温暖化については専門家の間でも見解の不一致がある
2:環境対策と経済発展は両立しない
3:もはや何をしても手遅れである
・・という論。
グラフやアニメーションを駆使し、ユーモアを交えながらの講義でありつつも
講義が進むにつれて見えて来る地球の現状と未来像は、
いともショッキングなものでございます。
知識や言葉で知ってはいても、正確な計算に基づくシミュレーション映像で
オランダの国土のほとんどが海中に沈むさまを見た時は、背筋に冷たいものが走りました。
地球温暖化については
「ポイント・オブ・ノー・リターン」をもはや過ぎてしまった、という節もあります。
しかし。
しかし。
最後にもう一度パンフから、制作者とゴア氏の言葉を引用させていただきます。
アル・ゴアが世界中の全都市へ出かけて行って、人々に話しかけている時間はありません。この映画は、時間が絶対的に重要な意味を持つまさにこの時に、より多くの人に彼のメッセージを伝えることができます。
制作者 スコット・Z・バーンズ
(映画の中で語られた「否定から絶望へ、ひと足とびに行くべきではない」という言葉について質問されて)
人間の文明はいまだに、この問題(温暖化)に対して”否定”段階にあります。しかし、我々が差し迫った地球規模の緊急事態に直面していることが広く認識されてきたので”否定”は消えつつあります。次に我々がしなければいけないのは、(絶望するのではなく)この危機が大きすぎて解決できないものだという間違った考えを払拭することです。我々には解決策があるからです。
アル・ゴア
『不都合な真実 』は地球上に暮らす全ての人間によって観られるべき作品です。
観て下さい、今すぐ。
今すぐが無理なら、なるべく早く。
ネット上のレヴューの中では
「こんな程度のことを、改めて”真実”と言いつのるとは笑わせる」
「知ってる情報ばかり。やっぱりアメリカは駄目、観る価値なし」
といった文を寄せておいでのかたもいらっしゃるようですが
ワタクシはこのスタンスをとるつもりはございません。
こうした感想をお持ちのかたは、おそらくすでに環境問題について高い意識をお持ちなのでしょう。
ワタクシ自身、決して環境意識の低い方ではないと自覚しておりますが
「自分が知っている情報ばかり=一般的に観る価値のない作品」だとは思っておりませんので。
パンフより、映画評論家の言葉を引用させていただきます。
39年間のジャーナリスト人生で、このような批評を書くのは初めてです。
貴方にはこの映画を観る義務がある。
もし貴方に孫がいるにも関わらず観ないのであれば
どうして観なかったのか孫たちに釈明する必要があります。
ロバート・エバート シカゴ・サン・タイムズ
もちろん、孫のいない貴方も
ワタクシのように、子孫を持つつもりなど毛ほどもないという貴方も
どうか、観てくださいまし。
ぞっとする作品でございます。
言葉のあやではなく、本当に、ぞっ といたします。
かつーーーーここがすごいと思うのですがーーーー、非常に おもしろい のです。
説教くさいのはイヤだなーとお思いの貴方に申し上げます、
本作は おもしろさ という観点からも、見逃しては惜しい作品でございます。
事実そのものは恐ろしいのですが
それを伝えるアル・ゴアの手法はこの上なく分かりやすく、
ツボを押さえたユーモアはかなり笑えます。
元副大統領、さすがのプレゼンテーションでございます。
内容は、アル・ゴアがこれまで世界各地で行ってきた、環境問題についてのスライド講義を
講義では語られない、ゴア個人の動機や背景を交えつつ、映画としてまとめたものでございます。
憶測ではなく、研究者が集積したデータや
現場の写真に基づくこのスライド講義というのが、まあ
先にも申しましたように、これ以上ないというほど分かりやすく
明快であり、それだけに説得力に満ちたものになっております。
エコロジー懐疑論への反論* もまた、シンプル・明確・丁寧でございます。
*1:温暖化については専門家の間でも見解の不一致がある
2:環境対策と経済発展は両立しない
3:もはや何をしても手遅れである
・・という論。
グラフやアニメーションを駆使し、ユーモアを交えながらの講義でありつつも
講義が進むにつれて見えて来る地球の現状と未来像は、
いともショッキングなものでございます。
知識や言葉で知ってはいても、正確な計算に基づくシミュレーション映像で
オランダの国土のほとんどが海中に沈むさまを見た時は、背筋に冷たいものが走りました。
地球温暖化については
「ポイント・オブ・ノー・リターン」をもはや過ぎてしまった、という節もあります。
しかし。
しかし。
最後にもう一度パンフから、制作者とゴア氏の言葉を引用させていただきます。
アル・ゴアが世界中の全都市へ出かけて行って、人々に話しかけている時間はありません。この映画は、時間が絶対的に重要な意味を持つまさにこの時に、より多くの人に彼のメッセージを伝えることができます。
制作者 スコット・Z・バーンズ
(映画の中で語られた「否定から絶望へ、ひと足とびに行くべきではない」という言葉について質問されて)
人間の文明はいまだに、この問題(温暖化)に対して”否定”段階にあります。しかし、我々が差し迫った地球規模の緊急事態に直面していることが広く認識されてきたので”否定”は消えつつあります。次に我々がしなければいけないのは、(絶望するのではなく)この危機が大きすぎて解決できないものだという間違った考えを払拭することです。我々には解決策があるからです。
アル・ゴア