9/7の続きでございます。
6:00 出発。朝の琵琶湖。水平線が空に溶けております。
湖面にカイツブリ浮いておりましたが、目を向けるとすぐさま潜ってしまいました。
6:15 朝日が上ってまいりました。今日は曇りになりそうです。
昨日は右手に湖を、左手に山並みを眺めつつの旅程でございましたが
今日は右手に湖、左手には田園風景が続きます。
まだ涼しい時間帯。雑草の茂みから秋の虫の音が聞こえてまいります。
日が高くなって気温が上がると、上の方からつくつく法師の声が降ってまいりました。
7:00 道ばたでイチジクが実っておりました。近づくと甘い香りが漂ってまいります。
7:30 彦根城に寄り道。お堀に蓮が咲いています。鴨さんぺたぺた。
自販機コーナーで久しぶりに”あいあい傘”を発見。
まだ観光客が来る時間帯ではないので、人影はほとんど見当たりませんでした。
朝御飯を食べようとお城を望む広場に入って行った所、ベンチで膝枕していたカップルを慌てさせてしまいました。
ああごめんよ。別の場所へ行くさ。
天守閣は遠くから拝むだけで先を急ぎます。
8:00 彦根城近くの住宅街を通り抜けます。
みなさん側溝がとても気になっているご様子。
9:00 ”さざなみ街道”をひた走ります。
今回は、道の分岐点にある、この”ぐるっとびわ湖サイクルライン”のサインが折々役立ってくれました。
しかもふと見ると裏側に
おっ 岡部さん・・・。 オグリ勝負服の南井さんだったら持って帰っていたことでしょう。
9:30 ちょっと琵琶湖から離れます。両側に田園が広がる快適な道行き。
ずっしり重たそうに頭をたれる稲穂を眺めつつ進みます。うむ、みんな、いいコメになってくれよ。
10:00 ”さざなみ街道”をどんどん行きます。
ところで、前回こういう場所を通ったという記憶が全くありません。
早朝の湖北の空気が感動的なまでに澄明でおいしかったことと、関節と筋肉がひたすら痛かったことばかり記憶しております。
一体どこをどう走ったんだろう。
11:00 ぶらこどん。 ”マイアミ浜”近く。
12:00 琵琶湖大橋付近までやってまいりました。対岸が近いです。
あそこをずっと走って来たかと思うと感慨深いのう、無印君。
12:30 一面の蓮! うひゃー!
すごいですねえ。夏の朝には、さながら極楽浄土のようなすばらしい光景が広がっていることでしょう。
13:00 草津市に突入。「瀬田大橋から右回り190km」のサイン。
ところで雲行きが怪しくなってまいりましたよ。
案の定、雨が降り出しました。なかなか止みそうにありません。
しかし前回のようなバケツ3杯ひっくり返しの雨ではございませんので、平気です。
近江大橋を過ぎ、国道1号線に入りました。国道1号線、即ち三条通。
あとはひたすら西進すればのろ宅にたどり着くという寸法でございます。Go~Go~West.
13:30 国道に面した自動車整備工場に、錆びついた白いベンツが佇んでおりました。
兄と違ってベンツマニアではないのろには、いつの年代のものやらわかりませんが
廃車でありながら、視界に入ったとたんぐぐっと惹き付ける存在感がございます。いや、カッコいいですねえ。
14:20 えっちらおっちら山越えして、京都市街を見渡す蹴上まで帰ってまいりました。
ご覧、無印君。もうすぐ岡崎だよ。
岡崎といえば美術館だね。
近美では今、麻田浩展をやっていたっけね。
14:30 と いうわけで 麻田 浩 展を観てまいりました。
1997年、龍安寺のアトリエで自死した麻田氏の没後10周年を記念する展覧会でございます。
時空が折り重なり、時に奇妙な重力が介在する世界。その中に散らばり、あるいは堆積する
水滴や、石ころや、鳥の羽根や、卵や、円錐や、トンボの羽根、木片、骨、リボン、貝殻。
あるものは時に浸食されて朽ち、地に還ろうとする過程のただ中にあり
またあるものは、今初めて生れ出たかのように瑞々しい姿を見せております。
そのどれもが、あたかも「聖遺物のように」-----これは作品のタイトルにもなっておりましたが-----
荘厳で、交換不可能な存在感をもって描かれております。
氏にとって、「絵を描く」という行為は
うつろいゆくもの、朽ち行くもの、つかの間の存在に、聖性と永遠性を見いだし
画布に上においてそれを表現する、祈りまたは瞑想のようなものであったろうかと思いました次第。
17:00 閉館アナウンスを背に、美術館を後にしました。
夕飯用にゴーヤなど買って18:00前に帰宅。
ちょうど36時間で出発点に戻ってまいりました。
うはー。時計くっきり。よい子のみなさんは2時間おきに日焼け止めを塗りましょうね。
のろはいいの、よい子じゃないから。
今回ひとつ気になったことは、葛がおっそろしく繁茂していたこと。
どうです、このはびこりよう。
わりかし全国津々浦々訪れている父親が「最近はどこもかしこも葛が生い茂って、他の雑草たちが駆逐されている」
と言っていたのをしきりに思い出しました。
もっとも葛にしてみれば、「はびこりすぎとか他の生物を駆逐しているとか、よりによって君らに言われたかないよ」
てな所でございましょうね。
以上、琵琶湖一周記でございました。
そのうち日帰り一周にも挑戦してみたい所でございます。
なんて思ってるうちにどんどん歳をとってゆくのだろうな。
6:00 出発。朝の琵琶湖。水平線が空に溶けております。
湖面にカイツブリ浮いておりましたが、目を向けるとすぐさま潜ってしまいました。
6:15 朝日が上ってまいりました。今日は曇りになりそうです。
昨日は右手に湖を、左手に山並みを眺めつつの旅程でございましたが
今日は右手に湖、左手には田園風景が続きます。
まだ涼しい時間帯。雑草の茂みから秋の虫の音が聞こえてまいります。
日が高くなって気温が上がると、上の方からつくつく法師の声が降ってまいりました。
7:00 道ばたでイチジクが実っておりました。近づくと甘い香りが漂ってまいります。
7:30 彦根城に寄り道。お堀に蓮が咲いています。鴨さんぺたぺた。
自販機コーナーで久しぶりに”あいあい傘”を発見。
まだ観光客が来る時間帯ではないので、人影はほとんど見当たりませんでした。
朝御飯を食べようとお城を望む広場に入って行った所、ベンチで膝枕していたカップルを慌てさせてしまいました。
ああごめんよ。別の場所へ行くさ。
天守閣は遠くから拝むだけで先を急ぎます。
8:00 彦根城近くの住宅街を通り抜けます。
みなさん側溝がとても気になっているご様子。
9:00 ”さざなみ街道”をひた走ります。
今回は、道の分岐点にある、この”ぐるっとびわ湖サイクルライン”のサインが折々役立ってくれました。
しかもふと見ると裏側に
おっ 岡部さん・・・。 オグリ勝負服の南井さんだったら持って帰っていたことでしょう。
9:30 ちょっと琵琶湖から離れます。両側に田園が広がる快適な道行き。
ずっしり重たそうに頭をたれる稲穂を眺めつつ進みます。うむ、みんな、いいコメになってくれよ。
10:00 ”さざなみ街道”をどんどん行きます。
ところで、前回こういう場所を通ったという記憶が全くありません。
早朝の湖北の空気が感動的なまでに澄明でおいしかったことと、関節と筋肉がひたすら痛かったことばかり記憶しております。
一体どこをどう走ったんだろう。
11:00 ぶらこどん。 ”マイアミ浜”近く。
12:00 琵琶湖大橋付近までやってまいりました。対岸が近いです。
あそこをずっと走って来たかと思うと感慨深いのう、無印君。
12:30 一面の蓮! うひゃー!
すごいですねえ。夏の朝には、さながら極楽浄土のようなすばらしい光景が広がっていることでしょう。
13:00 草津市に突入。「瀬田大橋から右回り190km」のサイン。
ところで雲行きが怪しくなってまいりましたよ。
案の定、雨が降り出しました。なかなか止みそうにありません。
しかし前回のようなバケツ3杯ひっくり返しの雨ではございませんので、平気です。
近江大橋を過ぎ、国道1号線に入りました。国道1号線、即ち三条通。
あとはひたすら西進すればのろ宅にたどり着くという寸法でございます。Go~Go~West.
13:30 国道に面した自動車整備工場に、錆びついた白いベンツが佇んでおりました。
兄と違ってベンツマニアではないのろには、いつの年代のものやらわかりませんが
廃車でありながら、視界に入ったとたんぐぐっと惹き付ける存在感がございます。いや、カッコいいですねえ。
14:20 えっちらおっちら山越えして、京都市街を見渡す蹴上まで帰ってまいりました。
ご覧、無印君。もうすぐ岡崎だよ。
岡崎といえば美術館だね。
近美では今、麻田浩展をやっていたっけね。
14:30 と いうわけで 麻田 浩 展を観てまいりました。
1997年、龍安寺のアトリエで自死した麻田氏の没後10周年を記念する展覧会でございます。
時空が折り重なり、時に奇妙な重力が介在する世界。その中に散らばり、あるいは堆積する
水滴や、石ころや、鳥の羽根や、卵や、円錐や、トンボの羽根、木片、骨、リボン、貝殻。
あるものは時に浸食されて朽ち、地に還ろうとする過程のただ中にあり
またあるものは、今初めて生れ出たかのように瑞々しい姿を見せております。
そのどれもが、あたかも「聖遺物のように」-----これは作品のタイトルにもなっておりましたが-----
荘厳で、交換不可能な存在感をもって描かれております。
氏にとって、「絵を描く」という行為は
うつろいゆくもの、朽ち行くもの、つかの間の存在に、聖性と永遠性を見いだし
画布に上においてそれを表現する、祈りまたは瞑想のようなものであったろうかと思いました次第。
17:00 閉館アナウンスを背に、美術館を後にしました。
夕飯用にゴーヤなど買って18:00前に帰宅。
ちょうど36時間で出発点に戻ってまいりました。
うはー。時計くっきり。よい子のみなさんは2時間おきに日焼け止めを塗りましょうね。
のろはいいの、よい子じゃないから。
今回ひとつ気になったことは、葛がおっそろしく繁茂していたこと。
どうです、このはびこりよう。
わりかし全国津々浦々訪れている父親が「最近はどこもかしこも葛が生い茂って、他の雑草たちが駆逐されている」
と言っていたのをしきりに思い出しました。
もっとも葛にしてみれば、「はびこりすぎとか他の生物を駆逐しているとか、よりによって君らに言われたかないよ」
てな所でございましょうね。
以上、琵琶湖一周記でございました。
そのうち日帰り一周にも挑戦してみたい所でございます。
なんて思ってるうちにどんどん歳をとってゆくのだろうな。