今日も今日とて新鮮なネタがご用意できない当のろや、寿司屋さんだったらとっくの昔に廃業している所でございます。それにしても海洋汚染がえらいことになっているという予測もある中、本業の寿司屋さんや魚屋さんはこの先やっていけるんでしょうか。
明日うらしま: 100:人類的犯罪フクシマ事故の太平洋放射能汚染長期シュミレーション/ドイツ・キール海洋研究所
さておき。
本日はネット上で偶然に見つけたアーティストをご紹介しようかと。
まずはMehmet Ali Uysal というトルコのアーティスト。
こんな作品をお作りんなります。
緑の大地と洗濯ばさみ。何とも爽快でございますね。
ランドスケープ・アートが専門というわけではなく、彫刻やインスタレーションを中心に制作なさっているようです。
こちらや
こちらで主な作品を見ることができます。
ミニマルな造形と、鑑賞者をハッと、あるいはドキッとさせる発想、そしてそこはかとないユーモア。
こういうものに出会いますと、頭の中を爽やかな風が通るような心地がいたします。
ぜひとも金沢21世紀美術館あたりに、洗濯ばさみを引っさげて、来ていただきたいものです。
続いては
「非」とのみ名乗っておいでのかたです。本名は不明。日本在住であること、作画(あるいは、手描き原画からの加工)がPCによるものということ以外は何もわかりません。
非: Archive
何でしょうねこの、雨の日の屋内のような鈍い階調と、縁日で売られているチープなおもちゃのような色彩ときらきらしさが同居する不思議な色彩感覚。
昨今はことさら病的な表現を売りにしているようなアーティストもおり、このかたも眼帯の少年や溶けかかったような頭部など、モチーフの点ではいささか病的な傾向がありはしますけれども、「さあビョーキでござい」といったあざとさは感じられません。むしろドイツの写真家ロレッタ・ルクスの作品のように、意識的に美化された対象を微妙に歪んだパースや不自然なほどの「きれいさ」で表現することによって、素朴なほどのあこがれやノスタルジアを感じさせる作品群でございまして、その表現力と独自性は大いにワタクシの心を捉えたのでございました。
それから
英国のコミック作家であるFrazer Irvingという御人。
Frazer Irving/I - J/ Comic Art Community GALLERY OF COMIC ART
Frazer Irving
I ART FRAZER IRVING
輪郭線、色使い、陰影のバランス、質感表現、構図のメリハリ、黒の使い方、ディテールの繊細さ、時に魚眼レンズ風に強調されたパース等々、どこを取ってものろごのみでございます。1970年生まれでコミック作家としてのキャリアは10年そこそこでございますが、その人気と芸術性が認められたということでございましょう、今年はじめには画集が出版されました。表紙を飾るのは自画像...
...というか
ほぼジョーカー。
ジョーカー好きなのかしらん。さもありなん。アーヴィングさん、それはそれは素晴らしいジョーカーさんをお描きんなりますもの。
つまり、こんなふうに。
Image of Joker - Comic Vine
Image of Joker - Comic Vine
Image of Joker - Comic Vine
Frazer Irving draws a sick Joker.
Batman and Robin must Die!より
ミイラ化した死体と楽しげにダンスするジョーカーさん、ぶん殴られて血みどろ姿でにっかりと笑いながら「俺はちっとも狂っちゃいない。違ったふうにまともなだけさ」とのたまうジョーカーさん、なんてセクシーなんでしょう。いえ、同意していただかなくても結構です。ワタクシがカワイイとかカッコイイと思うものにはたいていの場合、賛同者がおりません。
それにしても意外なことには、ネット上のレヴューで見るかぎり、この”Batman and Robin must Die!”の絵についてアメコミファンの間では評価が分かれているようなのでございます。「暗いストーリーによく合っている」と肯定的に見る読者もいる一方、劇画的な臨場感以上に絵としての芸術性を優先した、どちらかというと静的なアーヴィング氏のアートワークを、物足りないと感じる方も少なからずいらっしゃるようです。
ワタクシは諸手どころか諸足も上げて絶賛したい所なのですが。だって、バナナの皮で滑ってこけるというシーンにしてこの美しさですよ。
まあそんなわけで
血みどろジョーカーさん欲しさに、とうとうアメコミに手を出してしまいました。
くわばらくわばら。
深みにはまりませんように。深みにはまりませんように。
明日うらしま: 100:人類的犯罪フクシマ事故の太平洋放射能汚染長期シュミレーション/ドイツ・キール海洋研究所
さておき。
本日はネット上で偶然に見つけたアーティストをご紹介しようかと。
まずはMehmet Ali Uysal というトルコのアーティスト。
こんな作品をお作りんなります。
緑の大地と洗濯ばさみ。何とも爽快でございますね。
ランドスケープ・アートが専門というわけではなく、彫刻やインスタレーションを中心に制作なさっているようです。
こちらや
こちらで主な作品を見ることができます。
ミニマルな造形と、鑑賞者をハッと、あるいはドキッとさせる発想、そしてそこはかとないユーモア。
こういうものに出会いますと、頭の中を爽やかな風が通るような心地がいたします。
ぜひとも金沢21世紀美術館あたりに、洗濯ばさみを引っさげて、来ていただきたいものです。
続いては
「非」とのみ名乗っておいでのかたです。本名は不明。日本在住であること、作画(あるいは、手描き原画からの加工)がPCによるものということ以外は何もわかりません。
非: Archive
何でしょうねこの、雨の日の屋内のような鈍い階調と、縁日で売られているチープなおもちゃのような色彩ときらきらしさが同居する不思議な色彩感覚。
昨今はことさら病的な表現を売りにしているようなアーティストもおり、このかたも眼帯の少年や溶けかかったような頭部など、モチーフの点ではいささか病的な傾向がありはしますけれども、「さあビョーキでござい」といったあざとさは感じられません。むしろドイツの写真家ロレッタ・ルクスの作品のように、意識的に美化された対象を微妙に歪んだパースや不自然なほどの「きれいさ」で表現することによって、素朴なほどのあこがれやノスタルジアを感じさせる作品群でございまして、その表現力と独自性は大いにワタクシの心を捉えたのでございました。
それから
英国のコミック作家であるFrazer Irvingという御人。
Frazer Irving/I - J/ Comic Art Community GALLERY OF COMIC ART
Frazer Irving
I ART FRAZER IRVING
輪郭線、色使い、陰影のバランス、質感表現、構図のメリハリ、黒の使い方、ディテールの繊細さ、時に魚眼レンズ風に強調されたパース等々、どこを取ってものろごのみでございます。1970年生まれでコミック作家としてのキャリアは10年そこそこでございますが、その人気と芸術性が認められたということでございましょう、今年はじめには画集が出版されました。表紙を飾るのは自画像...
...というか
ほぼジョーカー。
ジョーカー好きなのかしらん。さもありなん。アーヴィングさん、それはそれは素晴らしいジョーカーさんをお描きんなりますもの。
つまり、こんなふうに。
Image of Joker - Comic Vine
Image of Joker - Comic Vine
Image of Joker - Comic Vine
Frazer Irving draws a sick Joker.
Batman and Robin must Die!より
ミイラ化した死体と楽しげにダンスするジョーカーさん、ぶん殴られて血みどろ姿でにっかりと笑いながら「俺はちっとも狂っちゃいない。違ったふうにまともなだけさ」とのたまうジョーカーさん、なんてセクシーなんでしょう。いえ、同意していただかなくても結構です。ワタクシがカワイイとかカッコイイと思うものにはたいていの場合、賛同者がおりません。
それにしても意外なことには、ネット上のレヴューで見るかぎり、この”Batman and Robin must Die!”の絵についてアメコミファンの間では評価が分かれているようなのでございます。「暗いストーリーによく合っている」と肯定的に見る読者もいる一方、劇画的な臨場感以上に絵としての芸術性を優先した、どちらかというと静的なアーヴィング氏のアートワークを、物足りないと感じる方も少なからずいらっしゃるようです。
ワタクシは諸手どころか諸足も上げて絶賛したい所なのですが。だって、バナナの皮で滑ってこけるというシーンにしてこの美しさですよ。
まあそんなわけで
血みどろジョーカーさん欲しさに、とうとうアメコミに手を出してしまいました。
くわばらくわばら。
深みにはまりませんように。深みにはまりませんように。
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