本日は
原爆の日でございます。
ボリビアの独立記念日でもございますし
ベラスケスの命日でもございますし
アンディ・ウォーホルの誕生日でもございましょう。
しかしのろにとっては
本日は
クラウス・ノミの命日でございます。
ファンの皆様はご承知のことと存じますが、ノミにはお墓というものがございません。
ヤツの遺体は本人の遺言によって火葬に付され、遺灰は風に乗せてニューヨークの街に播かれたのでございました。
空高くそびえるビルの数々があの小さな宇宙人の墓標ってわけでございます。
そのうちの2つは、今はもうございませんけれども。
クラウス・ノミがみまかった1983年は、アメリカでエHIV感染者への差別が最も激しかった年でございました。
『エイズのセクソロジー』(木下栄造著 自由国民社 1994)によると、感染者世帯のゴミの回収拒否や職場での同室拒否、感染を理由に陪審員からはずされるといった事例のほか、病院でさえも看護士による看護拒否、配膳拒否、そして吐いたものを掃除してもらえないということまであったのでございます。
また、葬儀業者が感染者の遺体取り扱いを拒否するということもございました。
アメリカでは土葬するのが普通でございますが、衛生上の必要もございまして、埋葬に先立って防腐処理をいたします。その処理を葬儀屋さんがするんでございますね。
感染者の身体に触れただけでもうつるかもしれないと思われていた時代でございます。
葬儀屋さんを非人道的といって責めることはできません。
しかし、人としての最後の道行きを拒まれた遺体はどうなるのでございましょうか?
故人の家族や友人たちは、いったいどうしたらいいのでございましょうか?
ノミが火葬と散骨を望んだのは、遺された人々に面倒をかけまいとするヤツの心遣いだったのではないでしょうか。
もちろんヤツの心の内は、今となっては分かりません。
いつまでも、大好きなニューヨークの街とともにありたいと思ったからかもしれません。
あるいは、死んでもなお、どこにも属さないエイリアンを演じ続けたかったのかもしれません。
空へ向って問うてみたところで答えはなく、ノミがいない世界は今日でちょうど25年目を迎えたのでございました。
原爆の日でございます。
ボリビアの独立記念日でもございますし
ベラスケスの命日でもございますし
アンディ・ウォーホルの誕生日でもございましょう。
しかしのろにとっては
本日は
クラウス・ノミの命日でございます。
ファンの皆様はご承知のことと存じますが、ノミにはお墓というものがございません。
ヤツの遺体は本人の遺言によって火葬に付され、遺灰は風に乗せてニューヨークの街に播かれたのでございました。
空高くそびえるビルの数々があの小さな宇宙人の墓標ってわけでございます。
そのうちの2つは、今はもうございませんけれども。
クラウス・ノミがみまかった1983年は、アメリカでエHIV感染者への差別が最も激しかった年でございました。
『エイズのセクソロジー』(木下栄造著 自由国民社 1994)によると、感染者世帯のゴミの回収拒否や職場での同室拒否、感染を理由に陪審員からはずされるといった事例のほか、病院でさえも看護士による看護拒否、配膳拒否、そして吐いたものを掃除してもらえないということまであったのでございます。
また、葬儀業者が感染者の遺体取り扱いを拒否するということもございました。
アメリカでは土葬するのが普通でございますが、衛生上の必要もございまして、埋葬に先立って防腐処理をいたします。その処理を葬儀屋さんがするんでございますね。
感染者の身体に触れただけでもうつるかもしれないと思われていた時代でございます。
葬儀屋さんを非人道的といって責めることはできません。
しかし、人としての最後の道行きを拒まれた遺体はどうなるのでございましょうか?
故人の家族や友人たちは、いったいどうしたらいいのでございましょうか?
ノミが火葬と散骨を望んだのは、遺された人々に面倒をかけまいとするヤツの心遣いだったのではないでしょうか。
もちろんヤツの心の内は、今となっては分かりません。
いつまでも、大好きなニューヨークの街とともにありたいと思ったからかもしれません。
あるいは、死んでもなお、どこにも属さないエイリアンを演じ続けたかったのかもしれません。
空へ向って問うてみたところで答えはなく、ノミがいない世界は今日でちょうど25年目を迎えたのでございました。
‥特に、ノミさんのお話は。
つい最近好きになったという感じがしないほど、
それこそリアルタイムでファンだったくらい情熱
的な文章を読んでいると、羨ましさすら感じます。
私は、実はリアルタイムでノミの存在は知って
いましたが、高校生だった私は、彼をお笑いネタに
してしまっていました。
今、映画を観たり、あるだけのCDを運転しながら
聴き入って、彼に入れ込んでます。
彼の歳を過ぎて、こんなにはまるとは‥
You also are one of the Nomi-lovers, arn't you?
I'm very glad to know there is Nominuts in this world other than me!
ヤツがいない今となっては、ワタクシにできることといったら情熱的にひとり語りすることぐらいでございますので、ええ。
もしもリアルタイムでノミのことを知っていたら
何もかも投げだしてN.Y.へとすっ飛んで行って
ヤツのストーカーをしていたかもしれませんて。
>彼をお笑いネタにしてしまっていました。
いや、至極まっとうなことかと笑
地球の裏側のティーンにお笑いのネタにされたなんて、
ヤツが知ったら例のシャイな笑顔を満開にして
喜んだのではないでしょうか。
映像にせよ音源にせよ、ヤツの足跡がもっともっと
発掘&公開されるといいですね。
ほんの断片でもいいから、ワタクシども、かつえるファンに
「ノミもの」が供給されることを願ってやみません。
http://oberallgau.livejournal.com/
I also did something for KLaus on YouTube:
http://www.youtube.com/user/Oberallgau
I love your art. This most recent drawing is one of the most beautiful renderings of Klaus I have even seen. We all look forward to seeing more. You have a special talent! Thank you for making such a beautiful tribute to Klaus.
By the way, your works ,all of them, are fabulous! I see you've captured most beautiful moments of him and filled them with hearty love...*sigh* and I envy your great sense of color and design!
You chose "Valentine's Day" for newest tribute, I love it. 'Cause that song has a tone of like, say, sweet memories.
And thank you for your compliment. It's very kind of you. I'll keep working...as it is the only thing I can do for him.
Kind regards, Oberallgau
Urgh!... don't say that...
But thank you. It is the best compliment for me.
さてワタクシは、いてもたってもいられず、命日にNYCへNomi参りしてきました。G.ElliotとJoeyにお会いしましたよ。なかなかエキサイティングな体験でした。
>Ayumiさん
横から失礼します。Joeyのドイツ人云々というのは単なるジョークですよ^^
>黒いキスマークを
おおお、そんなことをされた日にゃあ、のろめはそれ以降一生顔を洗うことができませんですよ。
それにしてもなんとなんと、NYCまで飛んでノミ参りをなさったと?!
素晴らしい...語りは熱いわりに行動力に欠けるワタクシなどは、ただただ感服するばかりでございます。
しかもヤツの友人であるお二人とお会いんなったとは!
いったいいかなる巡り合わせで...
ノミ追悼イベントでもあったのでしょうか?何にせよ、さぞかしエキサイティ~ングだったことでしょう。
ワタクシはまだWTCのあった時分に一度だけかの街へ行ったことがありましたが、その時はノミの存在を知りませんでした。もし知っていたら、好奇心だけではない特別な感慨を持ってあの町並みや空を眺めることができたであろうに...と思うことしきりです。