ようやく赤岳に行くチャンスがやってきた!
○○さんと八ヶ岳に行こうと相談し、8月、9月の連休に計画していたが、いずれも雨の為に諦めた。
3回目はソロで行くことにして、赤岳の天気ーてんきとくらすをパソコンのブックマークに入れておき、毎日チェックしていたが、9月下旬になり、ようやく9月30日と10月1日の登山指数がAになった。
八ヶ岳に行くのは8年ぶり。あの時は観音平でタント泊、編笠山まで行って、青年小屋泊。翌日早朝権現岳へ登り、三ツ頭からぐるっと観音平まで時計周りに歩いたのだ。
28日にできるだけの準備をしておき、29日は早めに帰宅。夕食を済ませて18時に出発。
なんとなくNHKラジオをつけると珍しく日ハム戦を放送していた。この日は日ハムが堀、楽天が藤平のドラ1対決だった。内容的には日ハムが押していたが、満塁のチャンスを2回逃すなど、残塁だらけの展開でファンとしてはイライラしまくりだった。(結果)
金曜夜の中央道はそこそこの交通量があったものの、極めて順調に流れ、宿泊予定の八ヶ岳PAに20:20頃到着。6回裏も1,2塁のチャンスで中田が凡退したところでラジオを切った。
ちなみに一気に美濃戸口まで行くことは可能だったが、高速の深夜割引30%はデカイ。使わないのは勿体ないってことだ。
車の外へ出ると結構涼しい。後で分かったが、このPAの標高は803m。山中湖辺りよりも高いわけだ。薄手のユニクロを着ていたが、やや厚手の山ウェアに着替えることにした。
速報をアップし、トイレと歯磨きを済ませ、冬用の寝袋に潜り込んだ。そこそこ車の音があり、静かではなかったが、この日もタント寝は快適だった。
2時過ぎに一度トイレに起きた際に山ウェアを着た方々に出会った。目的は同じ、そして八ヶ岳は混雑しそうだ。
再び眠り、アラームの4時に起床。
まずは自販機で暖かいお茶を購入した。常温の水だけでは我慢出来ないほどの気温だった。
タッパーに詰めておいたご飯に缶詰のカレーの朝食にした。この缶詰は暖めなくてもそこそこイケルのだ。高速のPAでバーナーを使えないしね。
そして個室へ・・・う~ん出ない(>_<)
仕方ないので、4:50頃(だったかな)にPAを出発し、小淵沢ICから20分ほどで美濃戸口へ
右側にズラ~~~~~リと並ぶ車の列が見え、駐車場へ入れた。男性係員がすぐにやってきて、料金を徴収した。2日分で1000円を支払った。日付を書いたカードを渡され、フロントガラスの内側に入れるシステムだ。
ようやく便意が始まっていたので、係員にトイレの場所を尋ねるとすぐ前の八ヶ岳山荘の中にあるとのこと。中に入ると壁に掛けられたカラフルなザックが目に飛び込んできた。(これは翌日撮影)
早朝でも山道具を買うことが出来るようだ。値段はちょっとお高めだが、必要なものを忘れていたら頼りになりそうだ。
(もっともザックを忘れて山に来る人がいるかどうかは別だが)
数日前にネットで見たブログに書いてあり、ボンヤリ分かっていたが、さすが八ヶ岳だ。
チップ100円を箱に入れ、個室へ。水洗は有り難い。イマイチだったが、どうにか出すことができ、一安心(^^)/
タントに戻り、もう一度ザックの中身を確認するなど、入念に出発準備をした。
隣に停まっていたのは徳島ナンバーの軽自動車。50代くらいの夫婦が準備を終え、旦那さんが奥さんを撮っていたので、「2人一緒に撮りますか」とお節介。
ぼんやり停まっている車のナンバーをチェックしたところ、東北や近畿から来ている車もあった。さすが八ヶ岳だ。
ようやく準備が出来、6:40に出発。
先ずは登山計画書を投入。
ここを行けばイイのか。舗装の坂道を登った。
数分後、大型犬を連れた年配男性と出会った。「気をつけていってらっしゃい」とのお言葉は有り難かった。
そして数分後、T路路で「美濃戸高原別荘地」の看板に気付いた。
・・・
こっちじゃない!
くっそ~、いきなりこれか(>_<)
元来た道を引き返した。あぁ十数分のロスだよ。
こんなにわかりやすい表示があったのに、何やってるんだろうね。
7:02 正しい路へ
美濃戸口から美濃戸へは未舗装の林道を通ることは分かっていた。歩いている途中で十台以上の車が通り、その度に路の端に寄った。上まで行ければ楽だなぁとも思ったが、誰かが書いたブログに「4WD車などでないと底をこするかも」とあったし、タントを過信して昨年12月、痛い目にあったばかりだ。無理をせず、先ほどの駐車場に停めた訳だ。
うわっちゃ~、ここは通れないよ。
また、この画像上に小さく写っているが、駐車している車もあった。多分違反!
丁度引き返してきた車がこの脇に停める所だったが、この林道は幅が狭いところも多く、一部は急坂の為、すれ違いは相当難しそうだ。返す返すも無理しなくて良かったと思った。
歩き始めは気温が低く冬ズボンで歩いていたが、20分弱で暑くて我慢出来なくなっていた。この分岐右に細い路があり、数m先の茂みで半パンに履きかえた。着替え終わった頃、数人がやってきた。ギリギリセーフだったかな。
8:09 やまのこ村、美濃戸へ。これでもかっ!という位に車があふれかえっていた。
山荘の間を通り、橋を渡る。
8:18 美濃戸山荘。ここでザックを下ろし、ドリンク休憩。
数m先が南沢、北沢の分岐。ここを直進して、北沢へ
今回はヤマケイアルペンガイド 八ヶ岳をコピーして、その通りに歩くつもりだった。そういえば上記の編笠、権現の時もそうだった。これは記述が詳しくお気に入りなのだ。北沢は「距離感がつかみやすく景観の開けている」との記述があった。
しばらくは林道歩きが続く。もう10月になる。お花は少なく、トリカブトがちらほら見られる位だった。
それにしても誰にも会わないな~・・・30分弱独りぼっちだったように思う。この付近はラジオの受信状態が悪く、TBSは雑音が酷かったため、927Hz、NHK甲府にあわせれば辛うじて聞き取れる状態だった。
上画像を撮った後、下山してくるハイカーと出会った。土曜午前なのに早いなぁ。
そして下画像にちらり写っている若い男性二人組が休んでいたので、彼らに挨拶して追い越し、その後、こちらが休んでいたときに追い越された。
9:00 ここが堰堤広場か?・・・いや、ガイドの表記とは違う。
画像の青い4WD車には「鳥獣被害対策実施隊」とステッカーが貼られていた。
一休みついでに今回のニューアイテムをパチリ!
赤岳登山の様々な画像を見ていると、ヘルメットを被った人が多く写っていた。
そこで、赤岳挑戦を決めた9月中旬にコージツに行った。やはり、身体に付けるものはネットで買うのは怖く、直接お店で探すことにしたのだ。店長に勧められたものの一つが、これだった。イタリアのシーモニ(SIMONI)社製で、他のものより軽く、被った感じが良かった。
また、ここで出会ったハイカーに話しかけると、彼は関西から夜行バスで来て、美濃戸を7:30に出発。(つまり私の30分後)
今日は横岳を回って天望荘に泊まるという。いやはや超健脚さんだ。今夜お会いしますねと伝えて別れた。
9:16 今度こそホントに堰堤広場へ。ようやく林道歩きから解放されるってことだ。
橋を渡る。
ここからがようやく登山道だ。
さすがは人気の八ヶ岳。整備されているコースだ。途中で数人に出合い、数人に抜かれた。
目立つのトリカブトだけ。ついついコンデジを向けてしまう。
なんだ、ここの水の色は!
この付近も最近工事された感じだ。
おお、なんだアレは!
少し先のちょっとした広場でデカイザックをそばに置いて一休みしているベテランさんがいらしたので、声をかけてみた。雰囲気的に八ヶ岳に何度も来ていると予想していたが、その通りで今回が4回目。この先の赤岳鉱泉でテントを張り、2日間で幾つか登るとのことだった。
この先ガイドブックの通りに地蔵尾根から天望荘、翌日赤岳を越えて・・・と話すと色々とアドバイスをもらった。
上画像の岩は大同心と言って、クライマーが登る岩だそうだ。
10:08 お礼を言って先へ。
10:32 テント場へ。
少し先が赤岳鉱泉
ここに掲げられていた地図
ベンチでは前述の男性二人組がランチタイム中。ヤキソバが美味しそうだった。話しかけると、これを食べたくて担いできたという。山の楽しみ方は色々だ。
ここの水は飲み放題。カモノハシに1㍑、ペットボトルのスポドリはまだ1㍑以上あったので、ここではその場で飲む水と、調理に使う分をコッフェルにいっぱいいただいた。
私はアルファ米とアマノの親子丼。この組み合わせは結構イケルのだ。まだ11時前だが、食べてすぐに地蔵尾根の急坂は登れない。この先の行者小屋ではなく、ここでブランチにすることを決めていた。
数分後、前述のベテランさんが追いついてきた。先ほどの話しの続きをした。ここで水をもらえるので、その分が軽くて済むこと、ここが気に入っているということも聞いた。
食後はドリップコーヒーと羊羹。これも美味かった(^^)/
11:19 リスタート
ヘリポート
緩やかに登る
鉄製の階段
これが誰かのレポにあったマムート階段か!
11:49 中山乗越。後からガイドを見れば、ここから往復10分の展望台があったのだが、気付かずに進んでしまった。
緩く下る
11:56 行者小屋へ
小屋前の広場では多くのハイカーが休憩中で、この景色を楽しんでいた。
今日一回目のデジイチタイム!
大同心と横岳の岩峰
赤岳
右が阿弥陀岳なのか?
展望を楽しんで、テンションを上がったところで、ヘルメットを装着した。さぁいくぞぉ!
出発前に小屋前の様子をパチリ。(12:12)
登り初めは樹林帯。
どんどん傾斜がきつくなる
最初の梯子
梯子は苦手なんだよな~
やっとの思いで梯子を登り切るとちょっとした広場になっていた。見下ろしてパチリ。
ここからは大展望じゃないか! デジイチタイム!
左は峰の松目、中央は赤岩の頭、右は硫黄岳かな。
大同心、小同心のにょきにょき
阿弥陀岳。超急傾斜だが、明日はアソコに行けるのか?
12:46 リスタート
整備された階段
ホントに向こうへ行けるのか
渋滞しているので丁度良かったかも。前のグループのオバサマばっかり撮ってるね。
またまた登場する梯子
おいおい、どんだけ登るんだ。
ここはほんの数mだが、梯子もくさりも無かった。丁寧に岩をつかみ、足場を探せば大丈夫なのだが、心臓バクバクだった。いや、そもそも斜面にへばりついたのが、ダメだったのだろう。上画像の方のようにちゃんと立って登れるところだったはず。周りからは笑われるかなり不格好な登り方だったと思う。
まだまだ上へ
小屋と山頂が見えた!
13:30 よぉし、てっぺんだ!
記念撮影も誇らしげ
この付近からはグル~リ大展望だ。デジイチタイム!(南東側から時計回りに撮影)
左は阿弥陀岳。奥は御嶽山や乗鞍や穂高、槍!
手前は諏訪湖。奥は左から乗鞍、穂高、中央に大キレット、右に槍・・・だよね。
左が峰の松目、右が硫黄岳。奥が天狗岳だろうか。
どか~んとそびえる横岳。
東側は奥秩父の山々
金峰山五丈岩の尖りも見える。
数m移動・・・やったぁ、富士が見えたぁ
もう一度デジイチタイム!
この時は分からなかったが、手前は茅ヶ岳か?
満足して小屋へ
赤岳天望荘に到着。(13:55)
ここの標高は2722mとのこと。8月に泊まった仙丈小屋よりは低いが、ロケーションは圧倒的に良い。よくまぁこんな所に立てたもんだね。そして定員は200人! 夜にはここがほぼ満員になったのだから、スゴいことだ。
受付には男性が1人。1泊夕食付きで8000円也。大部屋の52番ベッドを指定された。階段を降りて下へ。
布団では無く薄っぺらの寝袋だったが、仕方ない。到着が早かった(?)為だろう。端だった。ラッキー♪
その2へ続く。