2月23日、そう富士山の日は今年から天皇誕生日の祝日になった。
そして、この日は塔ノ岳からダイヤモンド富士が見られる日、さらに翌日が振替休日で連休になる。つまり、今年が大チャンスなのだ。
天気予報とにらめっこしていたが、数日前に晴れ予報を確認して、すぐに尊仏山荘に予約を入れた。幸いなことにOKだった。ここはH30年のGWに未明のパール富士狙いでお世話になって以来だ。この時は三ノ塔尾根を登り、表尾根を通ったが、今回は違うコースを取ってみたい。あれこれ考えた上、かなり久しぶりに西山林道から鍋割山、小丸を経由して塔ノ岳を目指すことにした。
土曜日は久しぶりの休み、週末ノルマをこなし、夕方に荷物を整理して21時にはベッドへ。当日は3:30に起床、洗濯ものを干して朝食トイレを済ませ、4:35頃に出発。
昼や夕方は激混みの129号や246号もこの時間は順調、眠気を感じて厚木のセブンで20分仮眠を挟んだが、幸いそれ程混雑することも無く、7時頃に大倉バス停の近くへ着いた。何かの工事をしており、少し遠回りした。ナビにセットしていたこちらの24時間駐車場は7時の時点で満車。まぁ仕方ない、H30年に停めた農家を目指して200~300m程先へ進んだ。今回も農家の奥さんが誘導して倉庫(納屋)の傍へタントを停めた。1日500円、2日分で1000円を支払った。タントを停めた数分後、1台、また1台と到着し、広い庭もあっという間に満車状態。この農家にとっては良い収入だね。
車内で着替え、準備をしていると腰の曲がったお婆ちゃんが近寄ってきて、「今日は登るのかい」と話しかけてきた。こちらのお宅の方だろう。「鍋割山と塔ノ岳に登ります」と答えると、「これを持って行きなさい」と結構デカイキャベツを渡してくれた。有り難く頂いた。
ザックを背負うとこれがまたズシリ重い(T-T)、そういうえば、昨年夏の中央アルプス以来の1泊装備だ。昨日入れていく物を色々考えて、削れるものは削ったつもりだが、仕方ないな~
さて、今月11日など花粉が飛び始めたとの予報があっても、アレルスクリーンを吹きかけるのみで登山していた。幸い何も症状は出ていなかったが、今日は強風および花粉の飛散がピークという怖~い予報が出ていた。使いたくなかったが、諦めてマスクを付けていくことにした。
7:41 出発!
一旦ビジターセンター方向に戻り、右折して集落の中を進んだ。
鹿除けのネットを通過
西山林道の分岐にあった鍋割山荘の案内表示。今日は到着が遅くなるから鍋焼きうどんは無理だろう。それを見越して今日の昼食分は担いでいる。
HPから抜粋。
現在70歳を超える小屋主は、40年以上続けた歩荷と高齢化により近年は身体が衰えているため、従来通りの営業を継続する事が難しくなっております。したがって下記の通り営業内容を変更させて頂きます。
- 2019年より、大晦日を除き宿泊サービスを停止しました。
- 月曜日と金曜日を定休日とさせて頂きます。月曜日が祝日の場合は火曜日、金曜日が祝日の場合は木曜日が定休日となります。
- 小屋主の体力低下に伴い食材の歩荷に人件費が嵩んでいるため、鍋焼うどんの価格を値上げしました。(1,200円→1,500円)
- 遅くとも13時にオーダーストップ・営業終了となります。鍋割山は一日何百人、何千人も訪れており、すべての方に飲食を提供するのは不可能な状況です。登山する上で常識ですが、ご自身の最低限の飲食は自己責任でご用意ください。
- おでん、みそ汁は廃止致します。
- 悪天候(雨、雪、強風等)の日は休業または営業時間を短縮します。
以上、何卒ご理解の程どうぞ宜しくお願い致します。
8:05 あとはこの林道を延々と歩くことになるわけだ。ここはH19年に下山に使ったことはあるが、とにかく長かったので、それ以来通っていない。つまり行きは初めてなんだよな~
8:12 鍋割まで遠いなぁ。最初は聴いていなかったが、淋しくなってラジオを聴き始めた。
どんどん抜かされる( ̄。 ̄;)
日本山岳連盟会長尾関廣氏の銅像だ。懐かしい~
丁度9時に二俣へ
木橋を渡った先で休んでいる人達が数人いた。ここでザックを下ろし、パンを食べて一休み。併せて出発時点から被っていたニット帽をハットに被り直した。
9:16 リスタート
9:34 再び木橋を渡る
ここにペットボトル置き場があった。以前と場所を変えたみたいだ。流石に今日は協力できませんm(_ _)m
9:46 この少し先からいよいよ登り!
いや、逆に言えば歩き出しから2時間はほぼ横移動ということ。西山林道経由はホントに遠いなぁ
丹沢っぽい登りが始まった。あっという間に汗だく、袖をまくって登った。それにしてもマスクが邪魔だ~
10:09 何人かに抜かれたりしながらようやく後沢乗越へ。鍋割山まで1.7kmの表示あり。
稜線に出ると急に風が強くなった。ラジオの音が入ってこない感じだった。まくっていた袖を戻し、ニット帽に被り直した。予報通りとはいえ、結構堪えた。
ここからは更に急坂。それに人がどんどん増えてきた。
これを撮ったのが11:03。この頃になると降りてくるハイカーと出会うようになった。
富士が見えてくると元気が出るね。
11:22 鍋割山荘へ
取り敢えずトイレで小用を済ませた。予想通り鍋焼きうどんを食べている人が大勢居たし、それを買う為の行列が出来ていた。ちゃんと確かめては居ないが、小一時間は待たないとダメだろう。
富士が見える側の広場へ行くとラッキーなことにベンチが空いていた。
取り敢えず記念撮影をお願いした。
ランチはお湯で戻すサタケのカルボナーラ。そもそも強風でガスの火がちゃんと当たっていなかったこともあるが、やや固めだった。ホントの熱湯なら出来は違うはずだが、仕方ない。これとパンの残りを食べた。
食後は勿論デジイチタイム! 雪が前景になったH28年2月と比べると物足りないな~
12:06 塔ノ岳へ向けてリスタート
緩く下ってからまた緩く登る。この付近は先ほどより少ないが、同方向、反対方向からそこそこの人が通るようになった。さすが連休だ。
ちょっと急な登り
そうそう、この付近は見覚えがある。振り返ると・・・
鍋割山を前景にした富士が見えるんだよね。
ズーム
リスタート
ここに小丸の山頂標があるが、ホントのピークでは無い感じ
この付近のブナがイイ感じなんだよな~
相変わらずが強風が吹いていたが、場所によっては風が無く、太陽の暖かさが感じられる道だった。
そんなとき、丹沢から海がこんなにキレイに見えたのは久しぶりかも!
大島かな
麓の街並み
緩く登る
12:52に小丸尾根分岐を通過。H28年は小丸尾根から降りたが、ここから先はかなり久しぶりだ。
あの辺が大倉尾根だろう。青い屋根の小屋は花立山荘? その奥に見えるのは大山かな?
あれが塔ノ岳だな。見えてからが遠いんだよな。
丹沢っぽい階段を下る
13:17 金冷しを通過。ここからは上り
あと少しなんだけど、ここからがキツい( ̄。 ̄;)
途中で中高生くらいの女の子に「頑張って下さい」と励まされた。そんなにヘロヘロ感を出していたのかな~
13:37 大賑わいの塔ノ岳山頂へ
この時間の富士は絵にならない。早々に小屋へ入ることにした
中へ入るとテーブル周りは満員!よって、受付は順番待ちとのこと。取り敢えずトイレへ。
再び中へ戻ると順番が回ってきた。見覚えのあるTHE山男!という感じの小屋主さんはこちらのことが分からなかったみたい。まぁ2回目では仕方無いね。素泊まりで5000円也。
布団は2階が割り当てられていた。先客さんはダイヤモンド富士狙いの方が3人で盛り上がっていた。その話しに入りたかったが、その前にやりたいことがあった。一旦ザックを置いて、着替えを持って下へ。汗をたっぷりかいたウェア、そしてタイツを着替えて楽になりたかったのだ。
受付にいた髭面のスタッフさんに着替えたいと伝えると某所なら良いと案内してくれた。ここで夕方と翌日未明の撮影に備え、ジオラインEXP、その上にアシックスの裏地がフリースのジャージを履いた。これは正解だった。
今度は小腹が空いたので、コッフェルなどを持って食堂へ降りた。スタッフさんにお願いし、ガスを使えるように木の板を借りてお湯を沸かしてコーヒータイム。そしてまたパンを食べた。
数分前にダイヤモンド富士についてスタッフさんと話していた(多分)70~80代のお婆さんとダイヤモンド富士について話した。彼女は茅ヶ崎にお住まいで、ここ尊仏山荘には何度も来ているという。
話しが終わると、今度は2階へ戻り、先ほど話していた男性3人に挨拶して話しに入れてもらった。
お名前は後から聞いたが、hasubowさん(ツイッター)、大西さん(ツイッター)、茅ヶ崎にお住まいの方、3人ともゴツいカメラにゴツい三脚、話しぶりも装備も気合いが入っていた。彼らと小一時間話したが、それでもまだダイヤタイムまで2時間ほどある。早く着きすぎたかな~
続く