結~つなぐ、ひらく、つむぐ~

身近な自然や社会との関わりを通して、マイペースで、新たな自分探しに挑戦しながら、セカンドライフ、スローライフを楽しむ。

ボランティア仲間の活動先…「在りし日のシリア」(8)(2010.12.21)

2015-03-30 | ボランティア

KARATE

 2010年5月5日、Kさんとともに、Yさんの活動先を訪ねました。ホムス市西側、スタジアムの観客席の下には多くの部屋が設けられ、倉庫や活動部屋として利用されています。「空手」の稽古場所は、南側の一室でした。

 約20人の子どもたちが集まり、横一列に並び、「REI」の合図で、一斉に、「OSU」と挨拶しました。Y氏が、「武道としての空手を教え、やさしい心を育みたい」と言っていたのを思い出しました。基本用語は日本語です。

 その後、輪になり、「イチニーサンシー……」の号令に合わせて、身体をほぐす体操をしました。その間、カウンターパートは子どもたちの間を見回り、声をかけていました。

写真1

 体操を終え、「KIHON」というかけ声で、3列に並び、Y氏の号令に合わせて、「TSUKI」の動作に移りました。最初はゆっくり、次にメリハリをつけ、素早く。動作は、「UKE」「KERI」と続きます。女の子の蹴りも見事でした(写真1)。

UNRWAの学校

 2010年5月13日、学園祭の日に、YさんとともにOさんの活動先を訪ねました。場所はアルバース大学南側にある国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAの学校です。

 9時過ぎに学校到着。ボランティア調整員とともに、関係者にあいさつをしました。

 10:10運動場に集合。器楽演奏に合わせて歌を斉唱した後、保護者、教師、他の生徒が見守る中、運動場の両はじから、赤と緑のチョッキ姿の女子が、それぞれ2列(各列6人)、静かに登場しました。

写真

 ダンスは学園祭の目玉で、出場希望者が多く、選考に苦労するそうです。出場が決まった後は練習を積み、当日の発表に臨みます。

 初めは緊張している様子の生徒もいましたが、リズミカルな曲とともに、のびのびと、楽しそうに踊っていました。踊りの途中で、逆方向に回っている生徒もいましたが、踊り終えたときは、一斉に、誇らしげにしていました。

 その後、校舎内での音楽発表に移りました。

 手工芸等の作品が展示されている部屋は、音楽発表会場も兼ねています。学園祭当日も、運動場の発表開始まで、先生が付きっきりで、リハーサルをしていました。展示室近くの廊下には、生徒の描いた絵が展示されています。

 保護者等が見守る中、音楽発表開始。キーボードの旋律、太鼓とタンバリンのリズムに合わせ、20人前後の生徒の斉唱が5グループ、キーボード、リコーダー、鍵盤ハモニカ、太鼓、タンバリンの演奏が1グループ、独唱1でした。

 グループの斉唱にも、「アナー……(私は……)」と独唱が加わるのがあり、独唱の際は、ハンドマイクを使います。進行途中での、教師の指示や働きかけが多過ぎるように感じました。

写真

 Homs refugee campは1949年に設立され、人口は22,000人で、学校は二交替制です。難民地区は、貧困、健康、中途退学、高失業率等、多くの問題を抱えています。


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