バイオレットのお絵かき☆ダイアリー

折々に描いた俳画や水彩画を展示して、勉強の励みになれば…
そんな想いで、また新たな出発です。

命が終わる時

2006-12-12 08:50:02 | Weblog
このところ人の世の無常を感じることがあり、ちょっと気分が沈みがちです。
そんなことがあってか、昨夜は夜中の2時頃になっても寝付かれず、
それで、寝室にあるテレビの電源を入れたところ・・・
末期がんの方達の在宅介護のドキュメント番組をしていました。

自らもがんに侵されたことのある医師が、そのことがきっかけで
それまでのエリートコースを外れ、在宅介護に一生を捧げようとされていること。
そしてさまざまな末期のがんに侵された患者さん達が入院することなく、在宅でホスピス的ケアを受けておられる様子が映し出されていました。

ある末期の肺がんを患っている男性が、妻や子供(10歳の女の子)のために最後の思い出にと、自分が運転して千葉の海岸まで旅行しようとされていました。
症状はもうほとんど終わりに近いもので、痛み止めなどたくさんの
お薬持参のたいへんな旅でした。
やっとの思いで目的地に到着したものの、翌日には症状が悪化し、救急車で病院へ・・・
しかし、何としても家に帰りたいという本人や家族の希望で家へ戻られますが・・・
それからほどなく力尽きて、家族に手を握られながら、最期の時を迎えられます。

淡々と最期の場面までがテレビ画面に映し出されて、
観ている私は益々不眠になりそうでしたけど・・・
我が家でも母を在宅のまま見送りましたので、あの時のことがまざまざと思い出されました。
病院で亡くなる方が多い昨今ですが、希望通りに家で私達家族に囲まれて終焉を迎えた母は、たぶん、これでよかった、幸せだったと思ってくれているのではないか・・・と私は今も自分に言い聞かせています。
コメント (2)
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