
毎回ハラハラドキドキして観てました。
結局は強盗一味に殺された形になりました、が
松子は最後まで希望を失わないというか、
決して人生に失望しているわけではありませんでした。
どんなにどん底状態でも、絶対に自分の人生を投げてしまわない!
そこに松子の強さがありました。
松子は様々な人々によって転落していくわけですけど、またある意味、
かかわりをもった人々の心の温かさによって救われてもいたのです。
どんな境遇にあっても、必ず松子に救いの手を差し伸べてくれる人物が現れます。
そんな松子は決して最後まで一人ぼっちではなかったということなのでしょう。
最後に、もし松子が平凡な幸せな家庭に育ったとしたら、
こんな感じだったのではないか・・・という想定で別仕立てのドラマが
ちょこっと用意されていました。

本当に少し環境が違っていたら・・・もしあの時状況がちょっと変わっていたら・・・
自分の進む道は変わっていたかもしれない・・・
というようなことが人の一生にはあるようです。
松子の一生は第三者が見ると、とてつもなく不幸なように見えますけど、
松子自身は自分が不幸だったとは思っていないようです。
例えば、よそ目にはすごく幸せそうに見えている人が、
案外色々な悩みを抱えていて、実は不幸だったり、

またその反対に、世間一般には「あの人は不幸だ」って
思われている人が、意外と自分が不幸だなんて思っていなかったり・・・

つまり松子みたいに・・・ネ。

人生ってそんなものなんですよね。
人の幸せとか不幸とかいうのは、他人が判断するものではなく、
その人自身が自分の人生をどう捉えているかということで決まるんだと思います。
そして、自分の置かれている境遇も、自らの気持ちの持ち方次第で、
幸せにも不幸にもなるのではないでしょうか?
って、ちょっと哲学的になってしまったかな?


その時描いたアジの干物の絵をUpします。
魚の複雑な色を出したくて、上から何度か色を重ねましたので、
ちょっと濁ってしまって、瑞々しさが失われてしまったようですが・・・

先生からは「なかなかイイ」と言って頂いたのが、何よりの救いです。
