つれ:「日本の社会科教科書レベルだと南北戦争の奴隷解放から公民権法の権利回復で人種差別が制度的に解消されたてぇ理解になるものの、近頃のアメリカで起こった一連の事件を見ればアフリカ系大統領を戴く世になっても未だに人種差別がなくなってないのは明らかだけに歴史ものとはいえ実にライブ感溢れる作品になってるよねぇ。
ストーリーとしては1965年にアラバマで起きたいわゆる血の日曜日事件の前後に焦点を絞った展開で、アメリカ国民なら当然顛末は先刻ご承知でしょてなノリで説明シーンを割愛してるせいか100分の短尺ながら重量密度は大きく、現在の小道具類への置き換えをイメージすればそのまま最近の騒動のドキュメンタリーにも見えるくらいだよ。
果たしてこの作品も影響したのか旧南軍諸州では黒人差別の象徴ともなりかねない南部連合旗を撤去するのしないのてぇ話が出てるそうだけど、アメリカ合衆国に限らず世界中で人種・宗教・文化等々への差別感情を抜本的に克服する手立てを見出せるかどうかが人類平和共存の一番のキモなんだろうねぇ」
つれ:「賛否は分かれてるものの、山本太郎先生の原発ミサイル攻撃質問はなかなかに庶民の痒いところに手が届いたんじゃないかぃ」
ズレ:「日本への直接攻撃も想定せずに海外での集団自衛を論じるのはご都合主義も甚だしいと総理を向こうに回しての税金泥棒呼ばわりは、さすが芸能人だけに客ウケを心得た胸のすく啖呵じゃねぇか」
つれ:「政府が集団自衛を積極的に展開しようてぇ矢先に、司法は自衛隊機の夜間早朝飛行を差し止めてるってのもいかにもチグハグだよねぇ」
ズレ:「法制の中身もさることながら、姑息に解釈変更してまで集団自衛を急ぐべき現実的な危機感が伝わらないことにゃ国民の理解もへったくれもあったもんじゃないしよ」
つれ:「そこまで差し迫った国防の危機があるなら、無理筋を押すまでもなく王道の憲法改正だって通る理屈だもんねぇ」
ズレ:「なまじ主権国家として日本を守る体裁を整えようとするから違憲だ法的安定性だと話がややこしくなるんで、率直に米軍を守るための植民地法制だとゲロっちまったらどうでぇ」
つれ:「諄々とアメリカさんの鼻毛を読まなきゃ暮らしていけない妾の立場を弁えろと諭されりゃ、不承不承にも泣き寝入りする衆は増えるかもねぇ・・」
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