東近江市出身の映画監督ムラヤマ・J・サーシさんが監督を務める「映画ガチャコン3!ヒーロー編」(W主演=与座よしあき、緑川静香。敬称略)の初日撮影が5月15日、太郎坊宮前駅などで行われた。
同映画は、映画で地域を盛り上げようと活動する団体あいのみ企画室と近江鉄道映画製作実行委員会が製作するもので、2022年に第1弾「親子編」、2023年に第2弾「青春編」が公開された。
第3弾となる今作は、各地のインフラを破壊して世界征服をたくらむ、宇宙からやってきた悪の組織の怪人と近江鉄道社長直属の怪人対策部(ヒーロー部)との戦いを描くファンタジー作品で、登場人物たちの異なる正義感、ヒーロー像のぶつかり合いなどが見どころとなる。
撮影も担うムラヤマ監督は「自分でも毎回よく思いついたなと感じながら製作しているが、今回は初めてのファンタジー。戦いは余りないが、エンタメ要素の詰まった面白い作品に仕上げて行きたい。幅広い年代に楽しんでもらえたら」と話していた。
東京から訪れ撮影に参加した主人公「ガチャダインレッド」役の与座よしあきさんは「初めて東近江に来て近江鉄道に乗ったが、東京にはない人間らしさが電車から感じられた。完成後にはぜひ近江鉄道を知らない人にこそ見てもらって、『いいのあるじゃん!』と思って貰いたい」と意気込みを語り、もう1人の主人公「山吹由香」役の緑川静香さんは「10年ほど前からちょこちょこ東近江に来ているが、皆さん家族のように接してくれて、人の温かさを感じる。地域に誇りを持ってもらえる作品にできたら」とほほ笑んだ。
撮影は5月19日まで近江鉄道沿線で行われ、12月21日に八日市文化芸術会館で初回上映を予定している。今回は初の試みとして2本立ての映画上映が企画されており、今月22日からは愛東・湖東・永源寺の3地区にスポットを当てた映画「大逃亡」の撮影を実施する。
また、両作品は映画製作資金の寄付を募っている。寄付者は映画エンドロールで氏名を掲載する。申し込みはQRコードまたは申し込みフォーム(https://ws.formzu.net/fgen/S78744430/)で受け付けている。