中国、フィリピン、ヴェトナム、台湾が領有権を主張する南沙諸島「スプラトリー諸島(SPRATLY ISLANDS)」から「DX0NE」ON AIRを4月30日から開始した。5月9日までの予定である。
距離的には日本からすぐ近くであり通信には問題ないが政治的にややこしく容易には上陸できない。今回の運用はフィリピン政府から運用許可を得ている。
4月30日には14MhzのCW(電信)に出たとの情報があったが、5月1日夜には14MhzのFT8 に出現し激しいコールを受けていた。信号が弱いのか当方のANTではまだ十分に受信出来ずコールも殆ど出来なかった。いつもの通り強力な局が一通り交信した後にチャンスが来ることを期待している。
<追記> 5月2日11時過ぎに28Mhz のFT8で応答があったが残念ながら尻切れになってしまった。その後、午後にも28Mhzで応答があったが2回目も尻切れ。夜に入り14Mhzでも1回尻切れになったが粘り、猛烈なパイルアップだったが14Mhz2回目でラッキーにも正式な交信に成功した。実に50年以上ぶりのスプラトリー島との交信だった。
スプラトリー諸島は世界でレアカントリーの1つなので当面猛烈なパイルアップになるに違いない。先月にあった「ブーベ島」の運用は不発の感がしたがさあ今回はどうだろう。
運用が進むにつれ徐々にこのDX-Peditionの詳細が分かって来るだろう。
スプラトリーからはあの有名なW9WNV(ドン・ミラー)が1965年に初めて「1S9WNV」というCALLで運用している。私のDXCC的には半世紀前の1972年2月14日、14MhzのSSBで「1S1A」と交信している。