春季近畿地区高校野球滋賀県大会は5月6日、準決勝2試合が大津市のマイネットスタジアム皇子山であった。 第1試合は「近江」が5−1で甲西を、第2試合は「滋賀学園」が8−1で綾羽を破り、それぞれ決勝進出を決めた。
夏の甲子園出場を占う試合となるだろう。
決勝戦と3位決定戦は5月13日(土)に行われる予定。
近江 vs 滋賀学園
3位決定戦
甲西 vs 綾羽
春のセンバツ出場の「彦根総合」は4回戦で「甲西」に敗れている。滋賀県大会の優勝校は「春季近畿地区高校野球大会」に出場する。
準決勝第1試合 近江5−1甲西
↑写真:中日新聞より
好機を生かした近江が甲西に勝利した。
先取点を許した近江は2回、相手の失策で出塁すると、横田悟主将の3塁打で同点。続く塚脇柊太選手の内野ゴロの間に勝ち越した。5回にも失策を機に3点を追加した。
甲西は初回、2塁打などで1点を先制したが、その後は打線がつながらなかった。
強豪を相手に奮闘 甲西・伊藤投手
甲西のエース伊藤航太投手は、強豪近江を相手に粘りの投球を見せたが、味方の失策を機に崩れてしまい「冷静に球を低めに集めるべきだった」と悔やんだ。
今大会、公立校で唯一ベスト4に進出した甲西。今春の選抜高校野球大会に出場した彦根総合を4回戦で破るなどの快進撃を見せた。
昨夏の滋賀県大会を制した近江に対しても、伊藤投手は「プレッシャーはなかった」と話す。3位決定戦を控え「次は力まず、腕をうまくしならせて投げる。私立校相手にもう1勝したい」と力を込めた。
準決勝第2試合 滋賀学園8−1綾羽
↑写真:中日新聞より
投打がかみ合った滋賀学園が綾羽を圧倒した。
滋賀学園は2回、岩井天史選手の2塁打など4安打を絡めて5点を奪い逆転。その後も好機で打線がつながり、小刻みに加点した。投げては大城海翔(かいと)投手が3回1死満塁の窮地を無失点で切り抜けるなど、1失点で完投した。
綾羽は先制したものの、その後は好機を生かせなかった。
下半身強化が奏功 滋賀学園・大城投手
落ち着いた投球で8回を1人で投げ抜いた滋賀学園の大城海翔投手は「全員が怖い打者だったので、とても疲れた。守備に助けられてほっとしている」と試合を振り返った。
冬場の練習では、走り込みなどで下半身を中心に鍛えてきた。準決勝では窮地が続き、後半には疲労がたまってきたが、鍛えた下半身はぶれなかった。走者を背負っても最後までコースに投げ分け、強打の綾羽打線を1点に抑えた。
決勝に向け、大城投手は「チーム全体で良い流れがある。決勝でも投げて、チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。
<中日新聞より>