長浜市木之本町木之本の冨田酒造の清酒「七本槍 木ノ環(きのわ)」が、世界最大級の酒品評会「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」のSAKE(日本酒)純米酒部門で、最高位のトロフィーを初めて受賞した。
今では一部の酒造でしか見られない木おけを用いて、「生酛(きもと)造り」と呼ばれる伝統的な製法で仕込んだ。
今では一部の酒造でしか見られない木おけを用いて、「生酛(きもと)造り」と呼ばれる伝統的な製法で仕込んだ。
↑写真:中日新聞より
「木ノ環は原点の製法に回帰した、ある種挑戦的な酒。それが世界で評価されたことは、とても意味がある」。冨田酒造15代目の冨田泰伸さんが受賞の喜びを語った。
生酛造りは、乳酸を別で加えてアルコール発酵を促す「速醸酛(そくじょうもと)」に対し、蔵に住みつく天然の乳酸菌から乳酸を発生させる製法。蔵の個性が出る半面、余計な菌も取り込まれてしまうなどのリスクがあり、繊細な温度管理が求められる。
「木ノ環は原点の製法に回帰した、ある種挑戦的な酒。それが世界で評価されたことは、とても意味がある」。冨田酒造15代目の冨田泰伸さんが受賞の喜びを語った。
生酛造りは、乳酸を別で加えてアルコール発酵を促す「速醸酛(そくじょうもと)」に対し、蔵に住みつく天然の乳酸菌から乳酸を発生させる製法。蔵の個性が出る半面、余計な菌も取り込まれてしまうなどのリスクがあり、繊細な温度管理が求められる。
↑写真:中日新聞より
冨田酒造でも2018年に生酛造りを再開するまで、長い間行われていなかった。木おけも、より扱いやすいホーロー製などの普及で数を減らしている。
昔ながらの製法と道具で醸された「七本槍 木ノ環」は、生酛造りならではの奥行きのある味わいに、木の風味がほのかに広がる。
審査員からは「メロンやベリーの香りに、リンゴあめやオレンジの皮のような味わい。爽やかな余韻が長く続く」と評された。
冨田さんは「伝統文化や産業を残すためには、自分たちが使わないといけない。木おけ、生酛。2つの伝統を復活させて醸した木ノ環が評価され、今後の酒造りの自信にもなった」と笑顔を見せた。
いずれも税込みで、720ml入りが2200円、1.8l入りが4180円。冨田酒造本店や、滋賀県内外の特約店で販売している。
問い合わせ: 冨田酒造
長浜市木之本町木之本1107
0749(82)2013
https://www.7yari.co.jp/
冨田酒造でも2018年に生酛造りを再開するまで、長い間行われていなかった。木おけも、より扱いやすいホーロー製などの普及で数を減らしている。
昔ながらの製法と道具で醸された「七本槍 木ノ環」は、生酛造りならではの奥行きのある味わいに、木の風味がほのかに広がる。
審査員からは「メロンやベリーの香りに、リンゴあめやオレンジの皮のような味わい。爽やかな余韻が長く続く」と評された。
冨田さんは「伝統文化や産業を残すためには、自分たちが使わないといけない。木おけ、生酛。2つの伝統を復活させて醸した木ノ環が評価され、今後の酒造りの自信にもなった」と笑顔を見せた。
いずれも税込みで、720ml入りが2200円、1.8l入りが4180円。冨田酒造本店や、滋賀県内外の特約店で販売している。
問い合わせ: 冨田酒造
長浜市木之本町木之本1107
0749(82)2013
https://www.7yari.co.jp/
インターナショナルワインチャレンジ(IWC)
1984年設立。英ロンドンで毎年開かれ、世界十数カ国から最難関のソムリエ資格を持つ審査員が集まる酒品評会。目隠しをして味わう「ブラインド・テイスティング」という方法で審査する。SAKE部門は2007年に始まり、純米酒や純米吟醸酒などの9部門に分かれている。
<中日新聞より>