2020年に聖徳太子の薨去(こうきょ)1400年の節目を迎えるのを前に、東近江地域と聖徳太子にまつわる歴史や伝承をまとめた調査報告書(『聖徳太子の文化観光資源化調査報告書』)が完成した。
東近江観光振興協議会の調査報告書のHP
https://shiga-eastomi.amebaownd.com/posts/10273546
発行したのは、東近江市と近江八幡市、日野町、竜王町の観光行政の担当者でつくる「東近江観光振興協議会」。
10月から「聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会」を立ち上げ、ゆかりの社寺でのイベントや、物産品の開発を進めるにあたり、滋賀県教委文化財保護課の元職員大沼芳幸さんに調査を依頼していた。
発行したのは、東近江市と近江八幡市、日野町、竜王町の観光行政の担当者でつくる「東近江観光振興協議会」。
10月から「聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会」を立ち上げ、ゆかりの社寺でのイベントや、物産品の開発を進めるにあたり、滋賀県教委文化財保護課の元職員大沼芳幸さんに調査を依頼していた。
報告書はA4判カラー刷りで144ページ。聖徳太子開基の寺院が2桁以上あるのは、滋賀や奈良、大阪など全国5府県あるが、中でも滋賀は27と断トツに多いことなどを指摘し、その歴史的な背景に迫っている。
四市町を中心に点在する関連の遺産206カ所も紹介し、観光資源として発信する方法も提言している。
大沼さんは「滋賀県は聖徳太子の文化が最も濃厚と言っていい。全国に発信しうる財産」と胸を張り、「地元住民と社寺、行政が一体となって取り組むことが大事。訪れる人たちの滞留時間を長くすれば、消費も生まれると思う」と期待した。
東近江観光振興協議会は今後、ホームページや4市町の図書館で報告書を閲覧できるようにするという。
<中日新聞より>