近江日野商人館(滋賀県日野町大窪)で、「近江日野の寺子屋教育展―世界を驚かせた江戸期の教育水準―」が5月22日(日)まで開かれている。
↑写真:滋賀報知新聞より
寺子屋は、明治期に義務教育が始まるまで、庶民の子どもたちに学問を教える私的教育施設として全国に広がっていた。
滋賀県日野町域にはかつて26カ所の寺子屋が存在。
会場では、算術の教科書「塵劫記(じんこうき)」や書写の手本として使われた手紙の文例集・「庭訓往来(ていきんおうらい)」など、生徒の家に保管されていた教科書34点を展示している。
満田良順館長は「どういう教科書を使いどのような教育をしていたか、これまであまりわかっていなかったが、非常に高度なことを学んでいたことが判明した。
近江日野は近江日野商人が栄えた土地柄、『読み、書き、そろばん』の必要性も高かったのだと思う。いつの時代、どこの国でも教育は大事だが、現代で想像しているよりも、当時は高度な教育が生活の中で必要とされていたことを感じて欲しい」と話していた。
「近江日野の寺子屋教育展―世界を驚かせた江戸期の教育水準―」
開催日時: 5月22日(日)
場所: 近江日野商人館(滋賀県日野町大窪1011)
開館時間: 09:00~16:00。月、火曜休館。
入館料: 大人300円、中学生以下120円。
問い合わせ: 近江日野商人館(TEL0748―52―0007)
<滋賀報知新聞より>