”スローライフ滋賀” 

【国際線フライトと海外の旅の物語】 (第30回) 初めての西アフリカはカメルーンへ

 1979年8月、ザンビアでの2年間の任務を終え、日本への帰路西アフリカツアーを決行した。(ボツワナ→カメルーン→ガーナ→リベリア→象牙海岸→オートボルタ→ガンビア→セネガル→モーリタニア→モロッコ→エジプト)

 これまでの先輩たちは任期明けとともにアフリカから欧米経由で帰国するのが大半だったが私は東アフリカ地域に従事していたこと、折角アフリカに来たのだから逆に皆が行かない「西アフリカ」を廻ることにした。 

 まずはザンビアーボツワナーカメルーンへと飛んだ。フライトはUTHフランス航空だったと思う。 
 アフリカの各国ツアーにはビザがいる。ビザの取得には2カ月を要した。西アフリカツアーの困難は2つ、フライト予約とビザの取得であったがエージェント使わず自分一人で行った。ザンビアに大使館を置いていない国は旧宗主国のフランス、英国大使館経由で得た。ある国のビザを得る間はその大使館に預けるのでその期間は他国のビザ取得はできない。そんなこともあって出発ぎりぎりまで掛った。
 また、フライトの予約も大変で、その時代はまだコンピューターネットワーク前だったので国際予約はTELEXでの問い合わせだったし、オーバーブッキングが横行していたのでOKになっていても安心出来ないのである。3日以上空いたフライトは事前にリコンファームしていないと取り消されることもあったのだ。 

 アフリカの最初の国「カメルーン」へはUTHフランスでこの国最大の都市ドゥアラ空港に到着。日曜の夜だった。 ホビーの事前手続きは未完了で、首都のヤウンデの官庁に出向く必要があった。一晩思案したが手続きにどれだけ時間が必要か見通せず早めに見切りをつけカメルーンでの運用は諦めた。 
 よってカメルーンはトランジットだけで終わった。フランス系の雰囲気と空港とホテル以外何も見ていない。従って翌日のフライトでガーナに向け飛び立った。


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