”スローライフ滋賀” 

歴史文化を歌で後世に残す 地域の魅力をこの一枚に「市辺歴史と蒲生野ロマン音頭」(東近江市)

 東近江市の市辺コミュニティセンター市辺地区まちづくり協議会が地元PRにと共同で制作してきた、市辺地区の歴史文化をつづった江州音頭の市辺版市辺歴史と蒲生野ロマン音頭」のCDとDVDがこのほど完成した。
同センターでCDの販売が始まり、地元住民から大きな反響が寄せられている。


              ↑写真:滋賀報知新聞より

 CD制作のきっかけは、地元サロンで江州音頭を披露してもらおうと、同センターから東近江江州音頭普及愛好会の3代目家元、真鍮家文好(小椋祥行)さんに出演を依頼したことから始まった。文好さんは聖徳太子のゆかりある東近江地域11社寺をテーマにした江州音頭を制作した経緯もあり、「市辺バージョンもつくれるのでは」と両者で意気投合。文好さんにとって地区の歴史を題材にした江州音頭の制作はほぼ初めてで、地区に残る歴史資料などから歌詞をまとめた。

 初披露の場となったサロン会場では、後のCD化のために音源や映像の収録も兼ねて行い、目で見ても楽しめるように、歌詞に登場する名所や風景などを盛り込んだDVDも制作。世界に一つだけの江州音頭が完成した。

 歌詞には、万葉集の相聞歌や裸まつりといった市辺地区に残る歴史文化が散りばめられているほかにも、語り継がれてきた希少な伝承もつづられており、制作に携わってきた同センターの木田行男館長は「江州音頭の七五調のリズムに合わせ、映像と歌詞を見て読んで口ずさむだけでも楽しめる。蒲生野ロマンに思いを馳せる最適な歌となった」と話す。

 同まち協の須田智廣会長は、まちづくり事業の背景で、少子高齢化などを理由に地域の歴史文化を伝える機会が各地で減少していることに不安を募らす。「身近な江州音頭で親しんでもらい、CD・DVD化することで末永く後世に伝え、それが後のまちづくりのヒントにつながれば」とこの取り組みがまちの活性化の一助になることに期待を寄せている。

料金: CD600円、DVD1200円。

問い合わせ: 市辺コミュニティセンター
東近江市市辺町2391
TEL 0748―22―0203)

<滋賀報知新聞より>
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