厚生労働省は12月23日、2020年の都道府県別の「平均寿命」を発表した。
女性は前回調査(15年)で2位だった岡山が88.29歳でトップとなった。男性は滋賀が82.73歳で2回連続で首位となった。
平均寿命が最も低かったのは前回と同様に男女とも青森で、男性は79.27歳、女性は86.33歳だった。
滋賀県は、男性が82.73歳で全国1位となったほか、女性も全国2位となった。
この調査は厚生労働省が5年に1度行っているものでおととしの結果を12月23日に公表した。
それによると、滋賀県の男性の平均寿命は82.73歳で、前回に引き続き全国1位。また、女性は88.26歳で、前回の4位から2つ順位を上げて2位となった。
5年前の前回の調査と比べると、男性が0.95歳、女性が0.69歳平均寿命が延びている。
【滋賀県民の受け止め】
大津市内で滋賀県民に話を聞いた。
このうち80代の女性は、「私の健康の秘訣は毎日、びわ湖を見ながらウォーキングすること。びわ湖の景色はすごく綺麗で、景色を見ることが健康につながっていると思う」と話していた。
また、大津市の50代の男性は、「自然が多く、びわ湖があることと、コメがとてもおいしいので、それが関係あるのかもしれない」と話していた。
大津市の20代の女性は、「すごいとしか言いようがない。あまり深く考えたことはなかったけれど、お年寄りに元気そうな人が多い気がします」と話していた。
【なぜ滋賀県民は長寿?】
なぜ、滋賀県民は長寿なのか。
4年前、滋賀県衛生科学センターと滋賀大学データサイエンス学部などによる研究グループが、さまざまなデータを分析しまとめた。
その結果、深く関係していたのが生活習慣です。
例えば、
▼タバコを吸う人が少ない
▼多量の飲酒をする人が少なく
▼スポーツをする人の割合が高かった
という。
更に、
更に、
▼ボランティアをする人
▼自己啓発をする人が多く
▼シルバー人材センターに登録している人の割合が高いこと
も長寿の要因だと分析している。
【社会参加と長寿】
平均寿命が前回に引き続き、全国1位となった滋賀県の男性。
高齢になっても社会と関わり、元気に活動している人が多くいる。
滋賀県守山市のシルバー人材センターでは、働きたい人や地域に貢献したい60歳以上の人が630人登録している。
12月23日も、シルバー人材センターの隣にある作業場で、75歳から80歳までの3人の会員が、市内の家庭から預かった障子の張り替え作業を行っていた。
シルバーセンターの会員の平均年齢は75歳で、最高齢の会員は93歳だという。
80歳の会員、舟橋光義さんは、「お客さんに会えるし、仲間と一緒にやれる仕事があってとても楽しく過ごせている。タバコは15年前にやめ、お酒は最近あまり飲まなくなった。家族からは100歳まで元気でいるようにと言われている」と笑っていた。
【滋賀県の取り組みとびわ湖の存在】
滋賀県が全国一の長寿県となったことについて、滋賀県健康しが企画室の沖野宏文 室長は、「これまで、県の担当者が各家庭を訪問してみそ汁の塩分濃度を測ったり、学校で禁煙教育に取り組んだりしてきた結果が出たのではないかと思う。
【社会参加と長寿】
平均寿命が前回に引き続き、全国1位となった滋賀県の男性。
高齢になっても社会と関わり、元気に活動している人が多くいる。
滋賀県守山市のシルバー人材センターでは、働きたい人や地域に貢献したい60歳以上の人が630人登録している。
12月23日も、シルバー人材センターの隣にある作業場で、75歳から80歳までの3人の会員が、市内の家庭から預かった障子の張り替え作業を行っていた。
シルバーセンターの会員の平均年齢は75歳で、最高齢の会員は93歳だという。
80歳の会員、舟橋光義さんは、「お客さんに会えるし、仲間と一緒にやれる仕事があってとても楽しく過ごせている。タバコは15年前にやめ、お酒は最近あまり飲まなくなった。家族からは100歳まで元気でいるようにと言われている」と笑っていた。
【滋賀県の取り組みとびわ湖の存在】
滋賀県が全国一の長寿県となったことについて、滋賀県健康しが企画室の沖野宏文 室長は、「これまで、県の担当者が各家庭を訪問してみそ汁の塩分濃度を測ったり、学校で禁煙教育に取り組んだりしてきた結果が出たのではないかと思う。
心と体の健康はつながっていると考え、体だけではなく、心の健康のために生きがい作りにも力を入れてきた。
また、滋賀県にはびわ湖という自然豊かな環境があり、びわ湖が癒やしやレジャー、ジョギングの場となることで心と体の健康につながっているのではないか」と話していた。
【関西の他府県の平均寿命は】
男性の全国平均は81.49歳で、関西のほかの府県では、
【関西の他府県の平均寿命は】
男性の全国平均は81.49歳で、関西のほかの府県では、
▼奈良が82.40歳で全国3位
▼京都が82.24歳で全国4位
▼兵庫が81.72歳で全国16位
▼和歌山が81.03歳で全国35位
▼大阪が80.81歳で全国41位
また、女性は全国平均が87.60歳で、関西のほかの府県では、
▼京都が88.25歳で全国3位
▼奈良が87.95歳で全国11位
▼兵庫が87.9歳で全国14位
▼大阪が87.37歳で全国36位
▼和歌山が87.3歳で全国37位
<NHK大津より>
ブログ筆者コメント:
滋賀県の平均寿命が長い要因は「生活習慣」と、「社会生活」のベースメントが影響しているのではないだろうか。
一般的に、滋賀の高齢者は良く働くのは当たっていると思う。とにかく元気な高齢者が多い。
特に滋賀県西南部の都市化が進んだ地域以外は旧来の生活習慣や様式が息ついている。性格も穏やかで中庸である。地域コミュニティの繋がりも残っている。
また、滋賀県は琵琶湖の周囲に工場が多く県内で働く場所があること、会社勤めをしながら3ちゃん農業も残り収入もそれなりに豊かである、土地持ちの広い家に2世代3世代の同居家族が多く子や孫に囲まれ高齢者のケアもでき、独居など高齢者の日常生活のストレスが少ないことなども好要因となっている。
滋賀と似たような田舎の多い和歌山県が平均寿命が比較的低いのはなぜか不思議である。煙草や飲酒などの生活習慣が異なるのだろうか。
*3ちゃん農業(さんちゃんのうぎょう)
それまで農家の働き手であった男性が出稼ぎに出たり、農業以外の職業に従事したりして、老年男性と老年女性と主婦、すなわち「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」により農業が営まれることである。 1960年代に増加し、1963年の流行語にもなった。