近江鉄道線が大人100円、子ども無料で1日乗り放題で、鉄道と沿線の魅力を伝えるイベント「ガチャフェス」(近江鉄道の主催)が10月19日(土)開催され、沿線各地は大勢の利用客でにぎわった。
「ガチャフェス」は、地域住民と利用者、近江鉄道グループが一体となって、沿線のにぎわいづくりや活性化を目指すもの。今年で3回目の実施で、今回は60ものイベントが沿線の各駅前・駅周辺で開催され、好評を博した。
正午過ぎの近江鉄道八日市駅のホームでは、緑色のリストバンド型の乗り放題チケットをつけた大勢の家族連れの姿がみられた。近江八幡から訪れたという男性は「近江鉄道は初めて乗った。揺れるけれどもそれが心地よく、普段は車の移動が多いので新鮮。子どもたちも楽しんでいて、これから米原まで乗ってこようと思う」と語っていた。
整理にあたった社員は、「今年は昨年以上に利用してもらえている。沿線イベントも多く、あいにくの雨ではあるが盛り上がりを感じる」と話していた。
また太郎坊宮前駅の駅前駐車場では今年のテーマイベントのひとつとして「太郎坊コーヒーチャレンジ」を実施。コーヒーショップとしてCHOP COFFEE(東京都)、Petit Cafe(彦根市)、珈琲焙煎ICHINOBE(東近江市市辺町)の3店舗が出店し、来場者は店主らの案内のもと、珈琲豆のにおい比べなどを行って自分好みの一杯を見つけていた。
珈琲焙煎ICHINOBEの福島克仁さんは「地元の近江鉄道もよく乗っていたし、太郎坊もよく登っていた。少しでも応援、地域活性化に役立てたら」と話し、Petit Cafeの中溝理恵さんは「学生の頃からずっと近江鉄道にはお世話になっていて、生活に欠かせない存在。これからも機会があればコーヒーで盛り上げたい」とほほ笑んでいた。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>