長浜市平方町の水相(みずあい)巌さん(86)がつまようじ2万5000本を使い、幻の安土城の模型を作った。毎日約5時間、7カ月を制作に費やした力作だ。
↑写真:毎日新聞より
水相さんは約30年間、長浜市内で呉服店を営み、引退後に趣味で竹細工や扁額(へんがく)などを作ってきた。約10年前に近江八幡市で開かれた工芸展でつまようじの城を見たことから、城の模型を作るようになった。
これまでに犬山城や長浜城などを作り、安土城は11作目。高さ約85cmで、過去一番の大作だ。制作はすべて独学。本に載っている城の図などをコピーし、それを基に厚紙で立体のひな型を作る。ひな型を参照し、天守閣の最上階からつまようじを並べて裏打ちも行う。城によって異なる屋根の角度調整が最も難しいという。
今作を含め、長浜市美術展で過去11回入選した水相さんは「毎日、こうしよう、ああしようと工夫しながら作るのが生きがいです」と笑顔で話していた。
<毎日新聞より>