滋賀をおもしろおかしくネタにした映画「翔(と)んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が11月23日に公開されて以降、滋賀県内で大ヒットしている。11月26日までの4日間の興行収入は第1作「翔んで埼玉」(2019年公開)の11倍超で、全国の1・6倍を大きく上回った。
↑写真:中日新聞より
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東映によると、同期間の滋賀県内の動員数は約1万5千人。興行収入は約2千万円で全国の3・17%を占めた。これまで上映された映画では滋賀県平均が0・88%、全国に占める人口割合が1・12%であることからも、滋賀県民の期待の大きさがうかがえる。
映画は、彦根ビバシティシネマ、イオンシネマ近江八幡、水口アレックスシネマなど滋賀県内の全5館で上映されている。このうちイオンシネマ草津では、4日間の動員数が近畿2府4県の映画館で1位、公開初日となった11月23日には、午前6時10分から全国1位となる計23回の上映をした。
公開前に映画を見て「滋賀県民の皆さまの反応も含めて、この映画は怖い」と苦笑いしていた三日月大造知事も「上映数、観客の入りも好調。一般の方との会話でも『埼玉から飛び火してきたらしい』『琵琶湖が話題になったらしい』とあり、関心の高さを感じている」と胸をなでおろした。
映画に便乗し、滋賀県が滋賀の魅力を集めようと実施しているアンケート「琵琶湖以外は何もないのか!?」への回答数も順調に伸びている。11月21~28日で滋賀県内外から1000件以上が集まった。
滋賀県広報課によると、自然の豊かさや災害の少なさといった意見のほか、「首都経験がある」「石垣天国」などの回答があるといい、辻良介課長は「示唆に富んだ意見が詰まっていてうれしい」と笑顔。
結果は、同じようなアンケートを既に実施している埼玉県と共有し、郷土愛を醸成させるために活用する予定。アンケートは12月15日まで受け付けている。
<中日新聞より>