社史から「社史に人あり」と題する「伊藤忠商事」の歩みと創業者伊藤忠兵衛について毎日新聞で連載している。読み応えのある内容でこれまで知らなかった内容、事柄が多数あり、大変有意義である。
今なお、燦然と輝く近江商人企業の「伊藤忠商事」を知る毎日新聞連載の読み応えのある記事を分けて紹介している。今回はその11回分である。
<初代忠兵衛の通夜の席上、八重が議長となって会議が開かれた。この席で八重は、「今日からは精一が二代忠兵衛となり、家を継ぎます」と宣言した。これを即座に承認した幹部たちは、まだ若い精一にかわって八重が店主になることを求めた。八重はそれをきっぱりと断り、店主代理として次女こうの婿で、精一にとっては義兄にあたる忠三を指名した>
<八重は二代忠兵衛を店に入れる際、何の役職もつけずに丁稚(でっち)奉公からスタートさせ、周囲を驚かせた。二代忠兵衛は、辛(つら)い下積みの修行時代を経験することで、将来経営者として立っていくために欠かせない基調な事柄をたくさん学んだに違いない>
<八重は二代忠兵衛を店に入れる際、何の役職もつけずに丁稚(でっち)奉公からスタートさせ、周囲を驚かせた。二代忠兵衛は、辛(つら)い下積みの修行時代を経験することで、将来経営者として立っていくために欠かせない基調な事柄をたくさん学んだに違いない>
第11回: 伊藤忠商事/11 母の宣言で2代忠兵衛が誕生