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就職先がコロナで打撃、びわこ学院大学-OB 東近江市本町商店街にコーヒー屋台で再出発

 東近江市八日市本町の御代参街道「本町商店街」に、手作り菓子とひき立てコーヒーを販売する屋台「お菓子とコーヒーのお店 NameLessがお目見えした。

↑写真:中日新聞より

 店主は京都市山科出身で東近江市内の「びわこ学院大学」を卒業して1年目の桜井駿さん(23)。
昨年、県外の就職先が新型コロナの打撃を受けたこともあり、東近江市内に戻って再スタートを決めた。「何事もプラスに考えたい」と表情は明るい。

 本町商店街アーケード街に漂うコーヒーの香り。マスク越しにも鼻を抜け、通行人は思わず足を止める。
寒空の下、素朴な味わいのパウンドケーキとともに、お客の心を温めていく。「おいしいと言ってもらえるのが一番うれしい」。桜井さんは言葉をかみしめる。
 桜井さんは子どものころから菓子作りが好きで、マカロンやイチゴ大福などを作っては友人に配った。
パティシエも視野に専門学校への進学も考えたが、「毎日同じことをやるより、人と触れ合う仕事がしたい」と保育士を目指し、東近江市のびわこ学院大に進んだ。菓子作りは趣味として続けることにした。
 大学3年の夏、東近江市内のシェアハウスに引っ越した。本町商店街にある喫茶店に友人と通い始めると、店主や常連客ら人との係わりが増え、次第に「自分の店をやりたい」と思うようになった。

 保育士の資格は取得したが、カフェの新規事業を計画する居酒屋チェーンに就職した。
2020年4月から福島県内で働き始めたが、新型コロナが直撃。わずか2週間で「新卒は自宅待機になった」。上司と話し合ったり、会社から出された読書感想文などの課題をこなしたりする日々。シェアハウスに残っていた友人から「帰っておいで」と誘われ、昨年10月、東近江市内に戻ってきた。
先行きへの不安より、店を開く思いが勝った。レストランでアルバイトしながら、屋台を借り、電動のミルや電気ポットなどをそろえ、コーヒーの入れ方は独学で学んだ。

 2021年1月9日、オープンにこぎ着けた。店名は、お客それぞれに付けてもらえればと「NameLess」にしたという。
チョコやニンジンなどを使った7種類のパウンドケーキを日替わりで販売し、完売する日も相次いでいるらしい。
 「コロナがなかったら、ここで屋台もできていない。今は帰ってきて良かったと思える」。この先はキッチンカーを購入し、移動販売をするのが次の目標とのこと。
コーヒーもパウンドケーキもとても美味しいそうだ。近くにお越しの際には、応援を兼ねて八日市「本町商店街に立ち寄ってみてがは如何だろうか。

屋台「お菓子とコーヒーのお店 NameLess」
屋台の場所: 旧住井歯科医院の2階建て洋館「Honmachi93」の前
営業: 原則、金・土・日曜の12:00~18:00

<中日新聞より>
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