絶品と言われるスイーツは、全国にあまた存在する。何しろ、その道のプロが腕を振るい、味を追求している。それは評判にもなるだろうし、ほっぺただって落ちることだろう。だが、そこのスイーツは成り立ちからして、ちょっと事情が違っているのだ。
↑写真:工房しゅしゅHPより
「工房しゅしゅ」(東近江市)の看板商品は「湖のくに生チーズケーキ」。酒かすを混ぜ、ほんのりと風味付けしているのが一番の特徴だ。
滋賀は米どころだから、各地の酒蔵が銘酒を生み出している。その過程でできる酒かすは、言ってみれば「湖国の恵み」。それを最大限に生かしている。
2013年11月、旅のきっかけにつながる「究極のお土産」を発掘するため開催された観光庁主宰「世界にも通用する究極のお土産フォーラム」にて、747品の応募の中から選ばれた最終選考の9品に「湖のくに生チーズケーキ」が選定された。
工房を運営するのは「あゆみ福祉会」(本部・同)という社会福祉法人。福祉作業所を利用する人たちの自立支援を目的に、2015年にオープンした。
企業からの下請け作業では手にできる金額が限られているので、少しでも収入のアップにつながるよう、自分たちの手で作り、販売することに主眼を置いた。
工房しゅしゅ
東近江市上羽田町786−1
あゆみ福祉会
東近江市平田町717-1
<毎日新聞より>