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聖徳太子・十七条憲法、後世へつなぐ 愛知県の書家、全文したため瓦屋禅寺に寄贈(東近江市)

 聖徳太子ゆかりの古寺、「瓦屋禅寺」(東近江市瓦屋寺町436)で11月3日、太子が定めた十七条憲法の全文をしたためた屏風の寄贈式があった。横8mル、縦2・6mの二曲一双。


 作者は、愛知県の書家橋詰桃邨(とうそん)氏。
十七条憲法の「和をもって貴しとし、忤(さから)うことなきを宗とせよ」といった、現代でも色あせない教えを後世につなげようと、太子の没後1400年にあたる昨年、制作を決意した。

 寄贈の経緯は、今年8月、「近江の聖徳太子」をPRする名古屋市内の催事会場で、当日の当番だった瓦屋禅寺の藤澤弘昭住職と、来場した橋詰氏が現代のSDGsの考えが太子の十七条憲法にも通じると意気投合。さらに藤澤住職が、橋詰氏の作品を目にして「仏縁と直感」し、感銘を受けたことから。

 この書は、昨年6月から2カ月かけてしたためたもので、聖武天皇の皇后で、楷書の最高峰「楽毅論」を臨書した光明子(701年-760年)の筆づかいを手本に、一字一字に力のこもった大作。
瓦屋禅寺は寄贈を受け、聖徳太子薨去(こうきょ)1400年特別大開帳にあわせて、二曲一双の屏風に仕立てた。

 瓦屋禅寺の藤澤住職は「次の100年後、1000年後へも思いをつなげたい」と喜びを語り、橋詰氏も「全く同じ思い」と笑顔でうなずいた。
展示は12月3日まで、秘仏開帳中の瓦屋禅寺本堂で

瓦屋禅寺HP

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