2023年春季近畿地区高校野球滋賀県大会の決勝が13日、大津市のマイネットスタジアム皇子山であり、近江が4−3で滋賀学園を破り、2年連続の優勝を果たした。近江は、大阪市で27日に開幕する近畿大会に出場する。
3位決定戦は、綾羽が9−1で甲西に勝った。
3位決定戦は、綾羽が9−1で甲西に勝った。
↑写真:中日新聞より
近江4−3滋賀学園
終盤の好機をものにした近江が滋賀学園に競り勝った。
近江は初回、横田悟選手の適時3塁打で先制。直後に逆転を許したが、1回途中から登板した2番手投手の河越大輝選手がその後を無失点に抑えた。8回の攻撃で同点に追いつくと、河越選手が自ら適時打を放ち、勝ち越した。
滋賀学園は初回、岩井天史選手が2点本塁打を放つなど3点を取り、終盤までリードしていたが、追加点を挙げられなかった。
綾羽9−1甲西
投打がかみ合った綾羽が甲西に圧勝し、3位になった。
綾羽は初回、内野ゴロの間に先制点を挙げた。6回には、先頭の北邑流星選手の3塁打を足がかりに、適時打や犠飛で4点を追加。9回にも好機で打線がつながり点差を広げた。投げては、先発の野川新選手が5回を被安打1の無失点に抑える好投を見せた。
甲西は七回、内田貫太選手の適時打で1点を返すも、追いつけなかった。
冷静な投球と勝ち越し打 近江2番手の河越投手
↑写真:中日新聞より
逆転を許した初回途中から、2番手投手として登板した近江の河越大輝選手。「やってやるぞ」という強い気持ちでマウンドに上がり、冷静な投球で相手打線を封じた。
「いつでも投げられるように準備していたから緊張しなかった。長打を浴びないように変化球を低めに集めた」。これ以上の失点を許せない緊張感の中、打たせて取る投球で、最後まで無失点に抑えた。
打撃では、同点に追い付いた8回、満塁の好機で打席に立ち、殊勲の勝ち越し右前適時打を放った。
投打にわたる活躍を見せ「とにかく必死でくらいついたので、ほっとした」と語った。夏に向けて「一人で投げきれるように、下半身を強化したい。大事な試合を任されるような投手になる」と力強く誓った。
<中日新聞より>