国土交通省琵琶湖河川事務所によると、11月29日17:00現在の琵琶湖の水位はマイナス68cm(前日比マイナス1cm)だった。
少雨で琵琶湖の水位が低下していることを受けた県の水位低下連絡調整会議が11月29日、漁業や湖岸への影響の調査結果を公表した。
漁船のスクリューが破損する例があったほか、水深が浅くなることでシジミを獲る漁具を使いづらくなり、漁獲量が減る影響が出ているという。
会議によると、岸壁と船との高低差が大きくなり、人の乗り降りや荷物の積み下ろしがしづらくなっている。
水草やごみが浮くなどの状況が見られるが、腐敗臭は発生しておらず、滋賀県広域河川係は「県民の生活に深刻な影響をもたらす状況ではない」とする。
調査結果を受け、三日月大造知事は「水位がさらに低下した場合の影響を危惧している。状況に応じた対応を適切にしていく」とコメントした。
水位がマイナス75cmになれば、滋賀県は渇水対策本部を設け、節水などの対策を始める予定。
<中日新聞より>