大津市葛川中学校3年生の全生徒3人が、地元の間伐材のスギで作ったいかだで3日かけて琵琶湖を南下し、大津市今堅田の道の駅「びわ湖大橋米プラザ」に7月22日(木)到着。「いかだ流し」の再現を達成した。
ゴール後、いかだをテーブルに作り替え、道の駅に寄贈した。
↑写真:中日新聞より
高島市勝野の大溝港を20日に出発し、約30kmを漕いできた3人は、腕を真っ赤に日焼けさせて、22日13:00前に到着した。
佐野仁盛さんは「筋肉痛はないけど、日焼けした腕が痛い。2日目に疲れが出て、一番つらかった」と振り返った。
林業で伐採した木材をいかだにして、川を下って運んだ昔の安曇川流域の技術を再現する、学習の一環。椎葉裕也さんは「こんなに大変なことをやっていたなんて、昔の人はすごい」と実感していた。
到着後、いかだ作りにも協力した地元の工務店の社員らが、いかだをテーブルに加工した。
生徒らが乗っていた部分を横2m縦90cmの天板に、端の部分を脚にして、琵琶湖を望む道の駅「びわ湖大橋米プラザ」のテラスに設置した。
テーブルの寄贈式で中田晄輔(おうすけ)さんは「小学4年の時、いかだ師をやっていた人に話を聞いて、自分でもやってみたいと思った。周りから無謀な挑戦とも言われたけど、何とか丸太を運べた。テーブルを通して、いかだ師や葛川のことを知って貰えたら」と笑顔を見せた。
沢村幸夫校長は「途中でリタイアすることも想定したが、3人で声を掛け合って、最後までやり切った。正直、驚いた。多くの関係者の協力があって達成できた」と目を細めた。
<中日新聞より>